焼き型いらず、スプーンでデコレーションできる簡単なお菓子、パブロバのレシピ。少ない材料でとっても豪華に仕上がります。
パブロバとは
ニュージーランドやオーストラリアが発祥とされ、メレンゲを焼いたものにクリームやフルーツをトッピングして食べられる伝統菓子です。
ニュージーランドではお祝いの時に食べられる華やかなお菓子なのだとか。
メレンゲを使ったパブロバに似たケーキを以前どこかで食べたことがあるのですが、甘くてとても食べ切れず半分以上残してしまったことがあり、それからメレンゲを使ったケーキというとあ〜あれか、と敬遠してしまいがちに。
パブロバはメレンゲ生地に生クリーム、フルーツを載せているのでショートケーキに似た感じのケーキに見えますが、デコレーションケーキというと綺麗に生クリームを塗ってフルーツをきちっと並べて・・・ときっちりきっちり作っていくのが普通です。
パブロバはスポンジを焼く型もいらず、生クリームを絞る絞り袋もいらず、スプーン一本でささっとデコレーションできてしまいます。そのラフな感じがまた新鮮。
材料もメレンゲ生地、生クリーム、手に入るフルーツのみ。とってもシンプルです。
そして気になるパブロバの味というと・・・
焼きあげたメレンゲ生地は外がサクサク、中がマシュマロのように柔らかい食感。メレンゲ生地の甘さとクリーミィな生クリーム、フルーツの酸味がぴったりマッチしています。あの甘くて食べられなかったメレンゲのケーキとは全然違う爽やかさでした。
パブロバの作り方のポイント
メレンゲ生地
- 大きめの生地や背の高いメレンゲ生地を焼くときは90分くらいオーブンでしっかり焼きましょう。
- 焼いた後、オーブンからすぐ出さずにオーブンの中で生地を冷やしましょう。
まずメレンゲ生地ですが、外がカリッと、中が柔らかく仕上がるのでその生地の固さの違いから焼いた後焼き縮みする過程で割れ目が入ってきます。多少の割れ目ならそれも味があってよいのですがパラパラと全体的に崩れてしまうことも。
そうならないように、大きめのパブロバを焼くときは1時間より長め、90分くらいは焼いてしっかり外側のメレンゲを焼き固めると、外側のメレンゲが崩れるのをある程度防げます。
あとは焼いた後オーブンからすぐ出すと急速に中の柔らかいメレンゲが冷めて焼き縮みします。そのショックを少し和らげるため、オーブンの中で冷やします。
メレンゲと生クリームのバランス
メレンゲが甘いので、生クリームは少量の砂糖を入れるか無糖でホイップクリームを作ります。メレンゲ生地を低く作ってタルト生地のようなサクサクの食感に仕上げても良いですし、高めに作って中がスポンジケーキのようにふわふわの食感に仕上げても華やかになります。
個人的には低く作って生クリームをたっぷり、酸味のあるフルーツをトッピング、が一番味のバランスが良いと思いますが、高めに作ると見た目が華やかになり、中のメレンゲのマシュマロのような柔らかさを楽しめるのもまた楽しい。
トッピングは何が良い?
上にのせるフルーツは多少酸味のある、フレッシュなものがベストです。
私はアンジェリーナのモンブランも大好きですが(注:メレンゲ生地の上に生クリーム、マロンペーストがのせてあるモンブラン)、ほとんど一度も完食したことがないのはやはりメレンゲもマロンペーストも大好きですが両方いっぺんだと甘すぎるせいだと思います。
フルーツ以外のものをトッピングする時も、できるだけ甘みがないものにしましょう。
おもてなしに作るときは・・・
簡単で華やかなパブロバ、友人を招いたパーティーでも豪華さを演出できます。ただ欠点は切り分けにくいこと。一切れ一切れを綺麗に切り分けるのは普通のケーキより大変です。
- おもてなしに作るときはメレンゲ生地を小さく作り、ひとつを一人分にする。
- 大きく作りたいときはメレンゲ生地を高くつくり、生クリームをトッピングして冷蔵庫で冷やし、クリームを落ち着かせてから切る
小さく作れば切る必要がないので綺麗にデザートに出せます。しかも小さく作った方がメレンゲが割れにくく、綺麗に焼けるのでおもてなしにぴったり。
それでもどうしても大きく作りたい、というときはメレンゲ生地を高く作れば中がしっとりするので比較的切り分けやすくなります。上にのせるホイップクリームは、のせてすぐ切ると崩れやすいので先にトッピングしておいて冷蔵庫で数時間おいてクリームを落ち着かせると切りやすくなります。
パブロバのアレンジ
今回は生クリームにバラの香りをつけて、トッピングにライチとラズベリーを飾って、ピエールエルメのイスパハンのようなケーキにしてみました。
バラはケーキに使うと上品な香りが出て大好きなのですが、使いすぎると化粧品のような香りが出てしまうことも。繊細なバラの香りを引き立てる為にライチとラズベリーと組み合わせるイスパハンの技術はやっぱりすごい。
おもてなしに簡単で華やかなバプロバ、色々なアレンジでぜひ作ってみてください!
使用する道具
使用する材料
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・並んだいちごが華やか・フレジエ のレシピ
・甘酸っぱいフレッシュラズベリー のタルト
簡単だけど華やか! ニュージーランドの伝統菓子・パブロバ
- Total Time: 1 hour 40 minutes
- Yield: 6人分 1x
Description
焼き型いらず、スプーンでデコレーションできる簡単なお菓子、パブロバのレシピ。少ない材料でとっても豪華に仕上がります。
Ingredients
メレンゲ生地
- 2 個 卵白
- 100 g グラニュー糖
- ¼ 小さじ レモン汁またはお酢
- ½ 小さじ コーンスターチ
- ¼ 小さじ バニラエクストラクト
トッピング
- 200 ml 生クリーム
- 1 大さじ グラニュー糖
- 2-3 滴 ローズエッセンス
- 125 g ラズベリー
- 3-4 個 ライチ
- ミントの葉, (飾り用。あれば)
Instructions
- オーブンを180度に温めておきます。
- メレンゲ生地を作ります。
- 大きめのボールに卵白と⅓の量の砂糖を入れホイッパーで泡立てます。だんだんボリュームが出てきたらもう ⅓の量の砂糖を入れ、艶が出てきたら最後の⅓の量の砂糖を加えます。
- メレンゲのきめが細かくなり艶が出てきたらお酢、コーンスターチ、バニラエクストラクトを加えます。出来上がりのメレンゲはしっかりと弾力があり、きめが細かく艶のある状態。
- オーブンシートをひいた天板にメレンゲをスプーンなどで円形にのばしていきます。焼きあがった時クリームをのせられるように、中央を少しくぼませておきます。
- 180度に予熱していたオーブンにメレンゲを入れ、すぐに120度に下げます。
- 焼き加減を確かめながら(茶色く色づきすぎるようなら100度に下げる)、合計で1時間程焼きます。
- 20cm以上の丸型や、背の高いメレンゲを作る場合は合計で90分くらい焼きます。
- 焼きあがったらオーブンの火を止めて、メレンゲを中に入れたまま冷まします。
- ホイップクリームを作ります。
- 生クリームを泡立ててローズエッセンスで香り付けします。焼きあがった生地に生クリームとラズベリー、ライチ、ミントをのせて出来上がりです。
- Prep Time: 40 minutes
- Inactive Time: 0 hours
- Cook Time: 1 hours
- Category: ケーキ
- Cuisine: ニュージーランド
Nutrition
- Serving Size: 1 grams
- Unsaturated Fat: 0
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