甘酸っぱいパイナップルをたっぷり使った、華やかな「アップサイドダウンケーキ」のレシピです。トッピングにはシロップ煮にしたパイナップルを花のように並べ、焼き上がったらひっくり返すだけで見た目も華やかなケーキです。バターの風味とシナモンの香りがふんわり広がるしっとり食感のケーキ、簡単で夏のおもてなしにもぴったりなケーキです!
パイナップルの華やかケーキ
パイナップルは普段はそのまま食べたり、「マチェドニア」っていうフルーツサラダに入れたりするくらいで、お菓子に使ったことはありませんでした。
生のパイナップルは甘みと酸味のバランスが良くて、繊維感もあってとても美味しいんですが、缶詰のコンポートになると、甘さがぼんやりしていて、正直あまりお菓子に使いたいとは思えない食材でした。そんなこともあって、これまでお菓子に使おうと思ったことがなかったんです。
なのですがたまたま見かけたDonna Hayさんのパイナップルのアップサイドダウンケーキがすごく素敵で、花のようにきれいに並べられたパイナップルに惹かれて(これとかこのあたりのレシピなど、フルーツ並べる系のレシピが好きなのかも・・)挑戦してみることにしました。
パイナップルのコンポートを自分で作ってみたら、缶詰と違って甘味はもちろんちゃんと酸味が残っていて、すごく存在感のあるはっきりした味わいになり、嬉しい驚きでした。
アップサイドダウンケーキにすると、見た目も華やかに仕上がるのがまた魅力。焼き菓子にしても、パイナップルのフレッシュな食感やきれいな色がほどよく残るので、そういう意味でも生食だけではなくお菓子の材料としてもとても優秀なフルーツだなと感じました。
材料
パイナップルコンポート
- パイナップル - 中くらいのサイズのものを1個使用しました。
- グラニュー糖 - 白い砂糖を使うと、パイナップルの鮮やかな黄色がきれいに映えます。
- 水
- シナモンスティック - パイナップルだけだと少しぼんやりした味になるかな?と思って加えてみました。なのですが手作りのコンポートにするとパイナップルだけでもしっかり味が立つので、なくても十分美味しく仕上がります。シナモン好きな方は、風味づけにぜひ加えてみてください。
ケーキ生地
バターと卵、ヨーグルトをたっぷり使った、しっとりとした生地です。ただ、水分と油分が多いため、分離しやすいです。できるだけすべての材料を常温に戻してから作業すると分離しにくくなります。
- 無塩バター - 常温に戻して、柔らかくしてから使います。
- カソナード - カソナードはさとうきび100%で作られるフランス産のブラウンシュガーです。普通のグラニュー糖でもOKです。
- 卵 - できれば常温に戻しておくと、他の材料と混ぜたときに分離しにくくなります。
- 薄力粉
- ヨーグルト - こちらも冷たいままだと分離の原因になるので、できれば常温に戻しておくのがおすすめです。
- ベーキングパウダー - ベーキングパウダーはロイヤルベーキングパウダーを使用。
*詳しい分量は下のレシピカードに記載しています。
作り方
準備
- オーブンを170°Cに予熱します。
- 20cm丸型の底と側面にクッキングシートを敷きます。 ※今回はマンケ型を使用したため側面にシートを敷きにくかったので、側面はオイルスプレーを使い、底だけにシートを敷いています。
パイナップルコンポート
パイナップルの皮をむき、芯を避けて縦に3等分します。芯のある中央の部分は使用せず、両端の柔らかい部分を使います。
パイナップルを横に置き、両端を切り落として長方形に整えます。
1mm程度の薄さにスライスします。
鍋にグラニュー糖、水、シナモンスティックを入れて火にかけ、砂糖が溶けたらパイナップルを加えます。
沸騰したら火を少し弱めて、約15分煮ます。
パイナップルを取り出して冷まし、煮汁は120g程度になるまで煮詰めます。
準備した型の底にスライスしたパイナップルを少し重ねながら花のように並べます。
煮詰めたシロップの半量を注ぎ入れます。
ケーキ生地
常温に戻したバターとブラウンシュガーを、電動ミキサーで白っぽくなるまでよく混ぜます。
卵を溶きほぐして少しずつ加え、その都度よく混ぜます。 ※分離したように見えても混ぜ続けると滑らかになります。もし分離が戻らない場合は、薄力粉を少量加えて調整してください。
薄力粉の半量をふるい入れて混ぜます。
ヨーグルトを加えて混ぜ、残りの薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れてゴムベラでさっくりと混ぜます。
生地をパイナップルを並べた型に流し入れ、表面をならします。
予熱した170°Cのオーブンで約45分焼きます。中央に竹串を刺して、生地がついてこなければ焼き上がりです。
オーブンから出し、粗熱をとります。
手で触れるくらいまで冷めたら型の側面にナイフを入れて生地を型から離します。型の上に皿をあててひっくり返します。
残りのシロップをハケでパイナップルの表面に塗って、完成です。
焼き菓子でもしっかり鮮やかな色が残ります。コンポートを手作りすれば甘さだけでなく酸味もしっかり感じられる存在感のあるパイナップルになります。
アップサイドダウンケーキだけではなく、タルトやレアチーズケーキなどに合わせても美味しそうです。
使用する道具
パイナップルアップサイドダウンケーキの日持ちと保存
冷蔵保存
冷めたケーキは、乾燥を防ぐためにラップで包むか保存容器に入れて冷蔵庫で保存してください。
冷蔵での保存は3日程度が目安です。
パイナップルの水分が生地に移りやすいので、できるだけ早めに食べきるのがおすすめです。
冷凍保存
食べきれない場合は1切れずつラップ+冷凍用保存袋に入れて冷凍も可能です。冷凍保存であれば2〜3週間ほど持ちます。
解凍は冷蔵庫でゆっくり戻し、食べる前に軽く温めると風味がよくなります。
FAQ
このレシピでは20cmのマンケ型を使っていますが、普通の丸型でも同様に作れます。
その際は、底が抜けるタイプの型は使わないようにしてください。焼いている間にシロップが漏れてしまう恐れがあります。
もし18cm型やパウンド型など別のサイズ・形の型を使いたい場合は、ケーキ型の分量計算に関する投稿も参考にしてみてください。
はい、可能です。
冷蔵保存:3日ほどが目安。ラップで包むか保存容器に入れて保存してください。
冷凍保存:2〜3週間程度持ちます。1切れずつラップ+保存袋に入れるのがおすすめです。
解凍は冷蔵庫で自然解凍し、食べる前に少し温めて食べるとおいしいです。
カソナード → カソナード以外のブラウンシュガー、またはグラニュー糖でも代用OKです。
ヨーグルト → 同量のサワークリームでも代用可能です。
シナモンスティック → なくても大丈夫ですが、香りのアクセントになります。お好みでどうぞ。
使用する型のサイズや素材によって、焼き時間に多少の差が出ることがあります。
目安は170°Cで約45分ですが、中心に竹串を刺して確認してください。
生地がついてこなければ焼き上がりです。
焼き菓子のレシピ
フルーツを使ったレシピ
Printパイナップルのアップサイドダウンケーキ|しっとり&ジューシーな夏のケーキレシピ
- Total Time: 1 hour 45 minutes
- Yield: 8人分(20cm 丸型 1台分)
Description
甘酸っぱいパイナップルをたっぷり使った、華やかな「アップサイドダウンケーキ」のレシピです。トッピングにはシロップ煮にしたパイナップルを花のように並べ、焼き上がったらひっくり返すだけで見た目も華やかなケーキです。バターの風味とシナモンの香りがふんわり広がるしっとり食感のケーキ、簡単で夏のおもてなしにもぴったりなケーキです!
Ingredients
パイナップルコンポート
350g パイナップル
90g グラニュー糖
300ml 水
1本 シナモンスティック(お好みで)
ケーキ生地
90g 無塩バター, (常温に戻す)
100g カソナード(またはブラウンシュガー)
2個 卵
150g 薄力粉
125g ヨーグルト
小さじ1 ベーキングパウダー
Instructions
準備
- オーブンを170°Cに予熱します。
- 20cm丸型の底と側面にクッキングシートを敷きます。
※今回はマンケ型を使用したため側面にシートを敷きにくかったので、側面はオイルスプレーを使い、底だけにシートを敷いています。
パイナップルコンポート
- パイナップルの皮をむき、芯を避けて縦に3等分します。芯のある中央の部分は使用せず、両端の柔らかい部分を使います。
- パイナップルを横に置き、両端を切り落として長方形に整えたら、1mm程度の薄さにスライスします。
- 鍋にグラニュー糖、水、シナモンスティックを入れて火にかけ、砂糖が溶けたらパイナップルを加えます。
- 沸騰したら火を少し弱めて、約15分煮ます。
- パイナップルを取り出して冷まし、煮汁は120g程度になるまで煮詰めます。
型に並べる
- 準備した型の底にスライスしたパイナップルを少し重ねながら花のように並べます。
- 煮詰めたシロップの半量を注ぎ入れます。
ケーキ生地
- 常温に戻したバターとブラウンシュガーを、電動ミキサーで白っぽくなるまでよく混ぜます。
- 卵を溶きほぐして少しずつ加え、その都度よく混ぜます。
※分離したように見えても混ぜ続けると滑らかになります。もし分離が戻らない場合は、薄力粉を少量加えて調整してください。 - 薄力粉の半量をふるい入れて混ぜます。
- ヨーグルトを加えて混ぜ、残りの薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れてゴムベラでさっくりと混ぜます。
焼く
- 生地をパイナップルを並べた型に流し入れ、表面をならします。
- 予熱した170°Cのオーブンで約45分焼きます。中央に竹串を刺して、生地がついてこなければ焼き上がりです。
- オーブンから出し、粗熱をとります。
仕上げ
- 手で触れるくらいまで冷めたら型の側面にナイフを入れて生地を型から離します。型の上に皿をあててひっくり返します。
- 残りのシロップをハケでパイナップルの表面に塗って、完成です。
- Prep Time: 1 hour
- Cook Time: 45 minutes
- Category: ケーキ
- Cuisine: アメリカ
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