キャラメリゼしたりんごとサクサクパイ生地が絶妙のフランス菓子・タルトタタンをもっとおしゃれにアレンジ!材料5つだけで作れるスパイラル・タルトタタンのレシピです。
いつもと違うタルトタタン!
フランスのパティシエ、William Lamagnèreのオリーブオイルを使ったタルトタタンのレシピです。
初めてみたときからなんだこのタルトタタンは!と思ってずっと作りたいと思っていたのですが、野菜シートスライサーを使うというレシピだったので使ったことがなかったのでなんとなく敬遠したまま、他の方法でできるか試したりしてました。
そのうちにりんご代がスライサーの料金を超え(りんごもかなり大量に使うんです)、大人しく買いました。結局スライサーを使ったらすぐに失敗もなくできたので、この外見にするにはシートスライサーがないと難しいみたいです。
りんごをいっぱい用意してスタート!
このシートスライサーを使ってりんごをシート状に切っていき、それを使ってひとつの大きな渦巻状のかたまり(?)を作ってキャラメル と一緒に焼き込みます。
シートスライサーの使い方は簡単ですが、それでも最初は幅が一定にならなかったりどこまで削るのだろうと試行錯誤しているうちに大量のりんごが必要に・・・
結構大きなりんごを買いましたが、失敗した分も含め15cmの型にりんご15個くらい必要でした。もっと上手く削れれば少なくてもすむかもしれないですが、途中でりんごがなくなると悲惨なので(途中で買いに走りました)多めに用意しておくことをおすすめします。
あまり自信がないという方や試しに作ってみたいという方はもっと小さい型から始めてみると比較的楽にできると思います。
材料
りんご生地
豪華に見えるタルトタタンも、材料は5つだけ。
- グラニュー糖
- バター(有塩)- 普段お菓子には無塩バターを使うことが多いと思いますが、塩バターキャラメルにしたかったので有塩のものを使いました。おうちに無塩のものしかなければ少量の塩を加えて作ってみてください。
- オリーブオイル(エキストラヴァージン)
- りんご - 加熱してもかたちが崩れないものを使ってください。このレシピではピンク・レディを使用。(写真ではりんご5つだけですが、実際この3倍くらい使いました・・・)
パイ生地
- パイ生地(市販のものまたは手作りのもの) - 市販のものでも手作りのものでもいいです。手作りしたい方はこちら。市販のパイシートの選び方・使い方についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
りんご部分の生地が重いので、それを支えるために少し厚めにのばし、天板などを乗せて層が詰まったしっかりしたパイ生地を作ります。
普通のタルトタタンの場合は軽くキャラメルと合わせたりんごを型に入れて上から焼いていないパイ生地をのせる作り方が多いです。なのですが今回りんご生地の焼き時間がかなり長く焼き色をよくみたかったので、別に焼いて最後に合わせる方法にしました。
タルトタタンにはパイ生地ではなくタルト生地でもいいですが、最後に合わせる方法にする場合は、パイ生地がおすすめです。
なぜかというと別に焼くと焼き縮みもあり、大きすぎもなく小さすぎもないちょうど良い大きさに焼くのが少し大変だからです。
最初タルト生地で作ったのですが、少し大きかったので多少まわりを削って入れたら型の中で変な風に挟まってしまい、なんとか抜こうとしたらタルト生地が欠けてしまいました・・・!
パイ生地だと多少削っても欠けにくく、タルト生地よりは多少の柔軟性があるのでタルト生地より扱いやすいです。
作り方
準備
使う10分前にオーブンを160度に予熱しておきます。
塩バターキャラメル
カラメルを作ります。
鍋にグラニュー糖を入れて中火で加熱します。鍋のふちの方からキャラメル色に色づいてくるので、鍋を傾けたりスプーンでサッと混ぜたりして均一に焦げるようにします。
キャラメルができたらバターを加え混ぜ合わせます。最初大きな泡が立ちますがすぐ収まるので、収まってきたら混ぜ合わせてクリーム状にします。
型にキャラメルを注ぎ入れます。冷めるまで5分ほど待ち、半量のオリーブオイル(20ml)を注ぎ入れます。
野菜シートスライサーの使い方
りんごは洗ってから皮を剥き、野菜シートスライサーを使ってりんごのシートを作ります。
最初に右側についている取手のような部分を外します。中央の刃がついてバネになっている部分を開き、太い針を抜いて底の部分にりんごを設置します。針をりんごの中心部分に刺し、先ほど外した取手の部分も取り付けます。りんごに器具がしっかり刺さっていないと機能しないので、この作業は力が入りますがカチッとはまるまでしっかり押します。
りんごが設置できたら刃がついたバネの部分を下ろします。このとき緑色の小さいスイッチが外側(左側)になっていることを確認してください。
取手の部分をまわしてりんごのシートを作っていきます。最初は幅が狭いシートしかできないので、この部分は使いません。
まわしていくとシートの幅が広くなってくるので、その部分から使い始めます。最後にりんごの芯の部分が見えたらりんごを取り替えます。
りんご生地
りんごのシートをかたくしっかり巻き中心を作ります。それからりんごのシートをどんどんつなげて大きな渦巻状にします。
渦巻状のりんごが型の大きさまでになったらゆっくりと型に入れます。残りのオリーブオイル(25ml)をりんごの上から注ぎ入れます。
予熱した160度のオーブンで45分〜1時間ほど焼きます。
オーブンから取り出し、フライ返しなどを使って上から軽く押して高さを均一にします。さらに型のかたちに丸くくり抜いたクッキングシートをりんごの生地の上にのせて、その上からひとまわり小さいケーキ型や耐熱容器をのせます。160度のオーブンでさらに30分〜45分、褐色の焼き色がつくまでしっかり焼きます。
これくらいの焼き色になるまで焼きます。焼き上がったら常温で冷まします。できれば一晩おきます。
パイ生地
パイシートを広げ、必要であればめん棒でのばします。りんご部分が重いので、パイシートの厚さは少し厚めの0.5mmくらいにします。(今回購入したパイシートはとても薄かったので、2枚重ねにして厚さを出しました)
型より1cmほど大きめの丸型にくり抜きます。(多少焼き縮みするため)
予熱した180度のオーブンで20分ほど焼きます。(焼くときはシルパンで焼くのがおすすめです!焼き縮みしにくいです)
途中、パイ生地が膨らんできたら焼き網などを上に乗せて膨らみを抑え、目の詰まった固めのパイ生地を作ります。
りんごの生地が入っている型の側面にナイフなどを入れてりんごの生地を型から外します。
焼き上がったパイをりんごの生地の上にのせて、上下を返してできあがりです。
保存と日持ち
冷蔵庫で保存します。3〜4日は食べられますが、おいしく食べられるのは2日程度。りんごの水分も失われず、パイ部分もサクサクのまま食べられます。
時間が経つとだんだんとりんごが乾いてきます。りんごの渦巻状のシート同士が離れてあいだがあいてきて、見た目も味も落ちてきます。
作ってからすぐ食べない場合、パイ部分を長くサクサクにするためにキャラメリゼしてからりんご生地と合わせてもいいです。
りんごを使ったの他のレシピを見る
使用する道具
野菜をシート状に切る道具、野菜シートスライサーが必要です。これがなくても他の方法でできるかと思いいろいろ試しましたが、渦が均一にできなかったりみっちり型に入れられないので型抜きの時にポロポロとこぼれてしまったりと散々でした。
正直このお菓子以外このスライサー使うかな〜とも思ったのですが、どうしても作ってみたいお菓子だったのでまあ後悔はありません。
型は元のレシピではシリコマートの赤いシリコン型の18cmの丸型を使っているようです。(調べたのですが現時点では18cmの型は日本では未発売のようです。)
私はケーキ用の底が抜けない丸型のいい型が見つからなかったので、ティファールのソースパンをケーキ型として利用しています。今回はこれを使ってきれいにできました。なのでシリコン型でも他のケーキ型でも代用できると思います。
ただくっつき防止加工がされていないものだと型抜きが大変になるようなので、加工されていない型を使う場合は底と側面にクッキングペーパーを敷いてから焼いてください。
パイ生地を別に焼いて最後に合わせる場合、焼き縮みされると上のりんごケーキ部分も歪むので大変になります。シルパンなどのメッシュベーキングシートを使うと焼き縮みを防げるのでおすすめです。
巻いて巻いて・・・スパイラル・タルトタタンの作り方!【材料5つ!】
- Total Time: 2 hours 15 minutes
- Yield: 8人分(15cm 丸型 1台分) 1x
Description
キャラメリゼしたりんごとサクサクパイ生地が絶妙のフランス菓子・タルトタタンをもっとおしゃれにアレンジ!材料5つだけで作れるスパイラル・タルトタタンのレシピです。
Ingredients
- 150g グラニュー糖
- 40g バター(有塩)
- 40ml オリーブオイル(エキストラヴァージン)
- 12〜15個 りんご
- パイ生地(市販のものまたは手作りのもの)
Instructions
準備
- 使う10分前にオーブンを160度に予熱しておきます。
塩バターキャラメル
- カラメルを作ります。
鍋にグラニュー糖を入れて中火で加熱します。鍋のふちの方からキャラメル色に色づいてくるので、鍋を傾けたりスプーンでサッと混ぜたりして均一に焦げるようにします。(スプーンで混ぜすぎると結晶化してしまうことがあるので、できるだけ混ぜすぎないように気をつけてください。) - キャラメルができたらバターを加え混ぜ合わせます。最初大きな泡が立ちますがすぐ収まるので、収まってきたら混ぜ合わせてクリーム状にします。
- 型にキャラメルを注ぎ入れます。冷めるまで5分ほど待ち、半量のオリーブオイル(20ml)を注ぎ入れます。
野菜シートスライサーの使い方
- りんごは洗ってから皮を剥き、野菜シートスライサーを使ってりんごのシートを作ります。
(*野菜シートスライサーは基本的にはメーカーの使い方を参照してください。文章だけだとわかりにくいと思うので、動画も参考にしてください。) - 最初に右側についている取手のような部分を外します。中央の刃がついてバネになっている部分を開き、太い針を抜いて底の部分にりんごを設置します。針をりんごの中心部分に刺し、先ほど外した取手の部分も取り付けます。りんごに器具がしっかり刺さっていないと機能しないので、この作業は力が入りますがカチッとはまるまでしっかり押します。
- りんごが設置できたら刃がついたバネの部分を下ろします。このとき緑色の小さいスイッチが外側(左側)になっていることを確認してください。
- 取手の部分をまわしてりんごのシートを作っていきます。最初は幅が狭いシートしかできないので、この部分は使いません。まわしていくとシートの幅が広くなってくるので、その部分から使い始めます。最後にりんごの芯の部分が見えたらりんごを取り替えます。
りんご生地
- りんごのシートをかたくしっかり巻き中心を作ります。それからりんごのシートをどんどんつなげて大きな渦巻状にします。
- 渦巻状のりんごが型の大きさまでになったらゆっくりと型に入れます。残りのオリーブオイル(25ml)をりんごの上から注ぎ入れます。
- 予熱した160度のオーブンで45分〜1時間ほど焼きます。
- オーブンから取り出し、フライ返しなどを使って上から軽く押して高さを均一にします。さらに型のかたちに丸くくり抜いたクッキングシートをりんごの生地の上にのせて、その上からひとまわり小さいケーキ型や耐熱容器をのせます。160度のオーブンでさらに30分〜45分、褐色の焼き色がつくまでしっかり焼きます。
- 焼き上がったら常温で冷まします。できれば一晩おきます。
パイ生地
- 市販のパイシートを使います。手作りしたい方はこちら。市販のパイシートの選び方・使い方についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
- パイシートを広げ、必要であればめん棒でのばします。りんご部分が重いので、パイシートの厚さは少し厚めの0.5mmくらいにします。(今回購入したパイシートはとても薄かったので、2枚重ねにして厚さを出しました)
- 型より1cmほど大きめの丸型にくり抜きます。(多少焼き縮みするので、15cmの型だったら16cmくらいの丸型にくり抜きます。)
- 予熱した180度のオーブンで20分ほど焼きます。(焼くときはシルパンで焼くのがおすすめです!焼き縮みしにくいです)
- 途中、パイ生地が膨らんできたら焼き網などを上に乗せて膨らみを抑え、目の詰まった固めのパイ生地を作ります。
仕上げ
- りんごの生地が入っている型の側面にナイフなどを入れてりんごの生地を型から外します。
- 焼き上がったパイをりんごの生地の上にのせて、上下を返してできあがりです。
Notes
- りんごは加熱してもかたちが崩れないものを使ってください。このレシピではピンクレディを使用。
- りんごは大きさによって必要な数が変わってきます。傷んでいたり、野菜シートスライサーが最初はうまく使えないこともあります。途中で足りなくなくなると大変なので、レシピの数より多めに用意しておくことをおすすめします!
- Prep Time: 1 hours
- Additional Time: 0 hours
- Cook Time: 1 hour 15 minutes
- Category: ケーキ
- Cuisine: フランス
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