紅茶の風味のロールケーキにいちじくをまるごと入れたロールケーキのレシピです。切るごとに断面の表情が変わる楽しいケーキです。
お菓子に使いやすいフルーツ・いちじく
甘くてぷちぷちした食感も良くて、カットするだけで赤い断面と黒い皮のコントラストが綺麗で、いちじくは本当にお菓子向きの果物だと思います。
聖書にも出てくるというヨーロッパの人にとって馴染み深い果物で、季節が終わっても干しいちじくをそのまま食べたりお酒で戻したりしてケーキの材料としてよく使われます。
まんまるのロールケーキの作り方
以前紹介したマロンのチョコロールケーキのように、ロールケーキはのの字に巻いたものでかたちはゆるやかな楕円形、というイメージだったのですが最近ほとんどつなぎ目がないような綺麗なまんまるのロールケーキをよく見るようになり、作りたいと思ってました。
今回はいちじくが入るのでより簡単に丸くできるかなと思ったのですが、巻き終えるといつもの楕円形に・・。まだ9月の初旬なので室温も高く、クリームを塗り広げるときにだれてきてしまったようです。
なのでいちど冷蔵庫に入れてクリームを冷やし固めて、それからラップでぴったりと包んでまるいかたちを作ると綺麗にできました。
つなぎ目がないようなまんまるのロールケーキにするには、いちじくの大きさとクリームの量の調整が必要です(いちじくが大きすぎると巻ききれないですし、小さすぎるとのの字に巻くことになるのでクリームを足してちょうどよい大きさにする)。
それでもいちじくが芯になり丸く作りやすいので、クリームだけで作るよりも簡単にできると思います。いちじくがなければ他の丸いフルーツ(キウイやオレンジなど)で作っても同じように巻きやすく、断面が綺麗にできると思います。
いちじくロールケーキの作り方
ロールケーキ
卵白にグラニュー糖を加えてメレンゲを作ります
卵白にグラニュー糖を2-3回に分けて加え、しっかりしたメレンゲを作ります。
卵黄にグラニュー糖を加えて白っぽくなるまで混ぜます
卵黄の生地に植物油と牛乳を加えて混ぜ合わせます
ふるった薄力粉と紅茶の葉を加えて混ぜ合わせます
紅茶はティーバッグを使うと刻む手間がかからず中身をそのまま生地に加えられるので便利です。よく使うのはトワイニングのアールグレー。焼いても香りがしっかり残ります。
メレンゲを加えて泡を潰さないように混ぜ合わせます
メレンゲの⅓ほどを卵黄生地に加えホイッパーで混ぜ合わせます。卵白のもう⅓を卵黄の生地に加え、ホイッパーで混ぜ合わせます。最後に残った卵白が入ったボウルに生地を注ぎ入れ、ホイッパーで混ぜ合わせます。
型に流し入れ175度のオーブンで12分ほど焼きます
底の面をロールケーキの外側にする場合は焼き色がつかないように天板の底を二重にする、中段で焼くなど底の面に焼き色がつきにくいようにします。
焼き上がったら表面にラップをかけて粗熱をとります。
マスカルポーネクリーム
ボウルにマスカルポーネ、グラニュー糖、生クリームを入れて泡立てます
組み立て
いちじくの皮を剥きます
ロールケーキ生地を用意します
生地の巻きおわりの部分を斜めに切り落とします。
マスカルポーネクリームを塗り広げます
ロールケーキ生地にたいしていちじくが大きければクリームは薄く、いちじくが小さければクリーム多めに調節してください。
巻き終わりの部分はクリームを塗らない/少なめにします(ここでは全体に塗ってしまっていますが、巻き終わりにクリームが少し飛び出してしまったので・・)
手前にいちじくを置き巻き込み、一旦冷蔵庫で10分ほど冷やします
クリームがだれてくるとどうしてもロールケーキの重みでつぶれてしまうので、まんまるに作りたい場合はいちど冷蔵庫に入れてクリームを固めます。
この時点でまんまるにできていたり、特にこだわらなければこのまま冷蔵庫で冷やし続けて下さい。
ラップで包みかたちを整え、冷蔵庫で1時間ほど冷やします
クリームが固まったところで取り出し、ロールケーキのつなぎ目をしっかり合わせてラップでぴったりと包み丸いかたちに整えます。冷蔵庫で1時間ほど置きしっかり冷やします。
デコレーション
ロールケーキの両端を切り落とします
マスカルポーネクリームを絞り、いちじく・くるみ・金箔を飾って出来上がりです
綺麗な断面を目指していちじくロールケーキを作ろう
切っていくとすごく綺麗✨ ないちじくの断面があったり、これ一体どこの部分?というようなハズレに当たったりしておもしろいです。
綺麗な断面が出てこないかとついつい必要のないスライスをし続けてしまうのですが、いちじくの部分が多いので甘すぎず、切った片っ端からどんどん食べられます。クリームで調整もできますが、できるだけ大きいいちじくを使ってどーーんと大きいいちじくの断面にするのがおすすめです。
使用する道具
今回使用した型はサイズが調整できるスクエア型のものです。手持ちのスクエア型では小さすぎ、オーブンの天板を使うには大きすぎだったので大きさを調節して使えてちょうどよかったです。
巻き込むフルーツの大きさによって縦の長さを変えたり、人数によって横の長さを変えたりと調整できます。ブラウニーやシナモンロールのレシピにも使用できます。
使用する材料
レシピをもっと見る
・オレンジロールケーキのレシピ
・白いロールケーキのレシピ
・ラム酒が香る・マロンのチョコロールケーキ
・マスカットタルトのレシピ
・いちごとスパークリングワインゼリーのテリーヌ
まるごといちじくロールケーキ
- Total Time: 2 hours 22 minutes
- Yield: 6 人分 1x
Description
紅茶の風味のロールケーキにいちじくをまるごと入れたロールケーキのレシピです。
Ingredients
ロールケーキ生地(25x28cm天板1枚分)
- 4 個 卵白
- 4 個 卵黄
- 80 g グラニュー糖
- 50 ml 植物油
- 50 ml 牛乳
- 65 g 薄力粉
- 4 g 紅茶の葉, (アールグレーのティーバッグ2袋分)
マスカルポーネクリーム
- 150 ml 生クリーム
- 100 g マスカルポーネ
- 30 g グラニュー糖
デコレーション
- 5-6 個 いちじく, (中に巻き込む用)
- 1 個 いちじく, (デコレーション用)
- くるみ, (ローストしたもの)
- 金箔シート(食用)
Instructions
ロールケーキ生地
- 型にオーブンシートを敷き、オーブンを170度に余熱しておきます。紅茶はティーバッグではない茶葉を使う場合、ミルやすり鉢などで細かくしておきます。
- 卵を卵黄と卵白に分け、別々のボウルに入れます。
- 卵白にグラニュー糖の半分(40g)を3回に分けて少しづつ加え、ホイッパーやハンドミキサーで泡立てメレンゲを作ります。使うときまで置いておきます。
- 卵黄に残りのグラニュー糖(40g)を加えて白っぽくもったりとするまで泡立てます。
- 植物油と牛乳を加えてさらに混ぜます。
- ふるった薄力粉と紅茶の葉を加えて混ぜ合わせます。(紅茶はティーバッグを使うと刻む手間がかからず中身をそのまま生地に加えられるので便利です。)
- ホイッパーで底をするようにしてざくっと混ぜ合わせます。
- 3. のメレンゲの⅓ほどを卵黄生地に加えホイッパーで混ぜ合わせます。卵白のもう⅓を卵黄の生地に加え、ホイッパーで混ぜ合わせます。最後に残った卵白が入ったボウルに生地を注ぎ入れ、ホイッパーで混ぜ合わせます。
- 型に流し入れ表面をならし、170度のオーブンで12分ほど焼きます。底の面をロールケーキの外側にする場合は焼き色がつかないように天板の底を二重にする・中段で焼くなど底の面に焼き色がつきにくいようにします。
- 焼き上がったら表面にラップをかけて乾燥を防ぎながら粗熱をとります。
マスカルポーネクリーム
- ボウルにマスカルポーネ、グラニュー糖、生クリームを加えてツノが立つまでよく泡立てます。 (マスカルポーネは脂肪分が高く保存状態によっては分離しやすいので、ミキサーの高速で手早く泡立ててください。)
- デコレーション用にクリームの一部を丸い口金をつけたしぼり袋に入れ、使用するまで冷蔵庫に入れておきます。
組み立て
- いちじくの皮を剥きます。できるだけ大きさを揃えておきます。
- ロールケーキ生地の上下のラップまたはオーブンペーパーを剥がし、好みの色味の方が外側にくるように下側におきます。
- 生地の巻きおわりの部分を斜めに切り落とします。マスカルポーネクリームを生地全体に塗ります。
ロールケーキ生地にたいしていちじくが大きければクリームは薄く、いちじくが小さければクリーム多めに調節してください。
巻き終わりの部分はクリームを塗らない/少なめにします。←全体に均一に塗ったら最後クリームが少し飛び出しました・・) - いちじくを手前に並べて、それを芯にして巻いていきます。巻き終わったら10分ほど冷蔵庫で休ませます。
- 冷蔵庫から出してラップでピタッと包み、かたちを綺麗に整えます。こうすることでロールケーキがより丸く綺麗なかたちになります。
- 冷蔵庫でさらに1時間ほど冷やします。
デコレーション
- ロールケーキの左右を切り落としてお皿に移し、ロールケーキの上面にクリームを絞り出し、いちじくとくるみ、金箔を飾って出来上がりです。
- Prep Time: 1 hours
- 冷やす時間: 1 hour 10 minutes
- Cook Time: 12 minutes
- Category: ケーキ
- Cuisine: フランス
Nutrition
- Serving Size: 1 grams
- Unsaturated Fat: 0
コメントを残す