北イタリア・ピエモンテの伝統菓子ボネのレシピ。砕いたアマレッティにラム酒とココアを加えた、濃厚で大人の味わいのプリンです。

ピエモンテの伝統菓子、ボネ

ボネは、北イタリア・ピエモンテ地方に古くから伝わるデザート。いわゆるチョコレートプリンなのですが、アマレッティというアーモンドの風味豊かなビスケットを砕いてそのまま入れてしまうというちょっと変わった作り方をするデザートです。
その起源は13世紀頃に遡り、ランゲやモンフェッラート地域で中世の豪華な宴の締めくくりとして生まれたとされています。当時のボネは現在のものとは異なりもっとシンプルで、カカオは使用されていませんでした。この「白いボネ」は牛乳、卵、アマレッティ、砂糖を使った素朴なレシピでしたが、18世紀頃、新大陸からカカオが伝わると、現代のようなチョコレート風味の濃厚なボネが誕生したと言われています。
名前の由来については諸説あります。「ボネ(bonèt)」はピエモンテ語で「帽子」や「ベレー帽」を意味し、デザートの型がその形に似ていることから名付けられたという説があります。また、食事の最後に提供されることから「食事の締めくくり=帽子」に例えられたとも言われています。
イタリア・ピエモンテ地方とは

ボネが生まれた北イタリアのピエモンテ州は、「山の麓」を意味する名前が示す通り、アルプス山脈の南側に広がる美しい州です。色々なピエモンテの街を旅行していると、遠くにアルプスを眺めることができます。
バローロやバルバレスコなどイタリアを代表するワインやトリュフ、チョコレートといった名産品でも有名で、イタリアの中でも特に重厚でリッチな食文化を持つ地域として知られています。
さらに、スローフード運動が生まれたブラの街や、食の祭典「サローネ・デル・グスト」が開催されるトリノなど、食文化の魅力がたくさん詰まっている地域です。
ピエモンテで食べたボネ!

ピエモンテのレストランで食べたデザートで、一番奥がボネです。ボネは小さい型で作ることもできますが、ピエモンテのいくつかのレストランで食べたボネは全てパウンド型で作られてスライスされて提供されました。(ちなみに手前のケーキがピエモンテの特産品ヘーゼルナッツを使ったケーキ、左側がセミフレッド、ジェラートは何味か忘れました・・・)
ボネはレストランによってプリンに近いもの、(アマレッティビスケットがたくさん入っていて)ケーキに近いものと結構食感が違いました。私はプリンぽい方が好みだったので、今回のレシピはチョコケーキよりはチョコプリンに近い感じです。アマレッティビスケットの量を調節して、お好みの食感に仕上げてみてください。
材料
カラメル
- お湯水ではなくお湯を使用する理由は、グラニュー糖をキャラメリゼした後に冷たい水を加えると、温度差によってキャラメルが飛び散りやすくなることや、冷たい水でキャラメルが急激に冷えて固まってしまうことを防ぐためです。
プリン生地
- アマレッティ(ビスケット)アマレッティのレシピはこちら。アマレッティはイタリアのお菓子で色々な地域に色々な種類のアマレッティが存在していますが、このボネに使われている固いタイプのアマレッティは北イタリアのロンバルディア発祥のお菓子です。このタイプのアマレッティはほとんどの地域のイタリアのスーパーで手に入るのでこのビスケットを使ったお菓子レシピはたくさんあります。手に入らないことも多いと思いますので、その場合は他のビスケットを使ってください。
- ラム酒オリジナルのボネのレシピではラム酒を加えますが、苦手であれば加えなくても、他のリキュールを使っても大丈夫です。チョコレートと相性の良いコニャックやアマレッティリキュールなどもおすすめです。
このレシピが気に入ったら、オンラインレッスンもチェックしてみませんか?
プレミアム会員になる →作り方
準備
- オーブンは焼く10分前に140度に予熱し、湯煎用のお湯を沸かしておきます。
- (今回使用したパウンド型は、繋ぎ目から液体が漏れたり、水が入り込んだりすることがあったのでアルミホイルで型を覆っています。繋ぎ目がないものであれば不要です。)
キャラメル

アマレッティを袋に入れてめん棒で細かく砕きます。フードプロセッサーで砕いてもOK。

鍋にグラニュー糖を入れて中火にかけます。
グラニュー糖が溶けて透明になり、茶色く色づいてきたら鍋を傾けて溶け方を均一にします。

泡が立ち、その後泡が消えてだんだんと色づいて少し煙が立ってきます。この状態になったら鍋を火から降ろします。火から離してもどんどん色が濃くなっていくので、濃いカラメル色になるまで見守って一気にお湯を加えます。 (水を加えるとまわりにカラメルが飛び散るので気をつけてください! )

カラメルが温かいうちに型に注ぎ、プリン生地を加えるまで粗熱をとっておきます。




