特徴的な焦げ目ととろとろ食感が魅力のバスクチーズケーキを、プレゼントにもぴったりなミニサイズ、マフィン型で作ってみました。
レシピ動画
バスクチーズケーキをマフィン型で!
以前普通の丸型(15cm)で作ったバスクチーズケーキをマフィン型で小さく作ってみたレシピです。
以前の投稿でお菓子大好きさんから「プレゼントするのに小さく焼きたいけれど中がとろとろにならない」というコメントをいただいたので試しに小さく焼いてみたところ、なかなか難しくてうまく焼けず、結局材料の見直しやらで苦戦しました。
以前のバスクチーズケーキの投稿でも書いたのですが、バスクチーズケーキとは表面の焦げばかりに目がいきがちですが本当は高温で焼き上げてケーキのまわりをガッと焼き固め、中を半生のとろとろに仕上げるケーキなのではないかと勝手に思っています。
ポルトガルのエッグタルトやナポリピッツァも高温で短時間で焼き上げ、表面に粒のような焦げをつけ中をふんわり柔らかく仕上げる調理法を使いますし、ポルトガルのオヴァール地方のカステラパンデローは高温ではないものの焼き時間を短くすることで中を半生な状態で仕上げる調理法です。
日本ではケーキを柔らかく仕上げるためには湯煎焼きしたりして、長時間温度をあまり上げず蒸し焼きにすることでしっとりと柔らかい食感に仕上げたりします。
アメリカのニューヨークチーズケーキも湯煎焼きすることで中をしっとりさせますが、その「中をしっとりさせる」スペイン・ポルトガル的な(というのか南ヨーロッパ的な)方法がバスクチーズケーキの焼き方なのかと思いました。
マフィン型で焼くバスクチーズケーキの焼き時間
マフィン型でバスクチーズケーキを焼く場合、一番難しいのは焼き時間かと思います。
大きい型(15cm)で焼いたときと同じようにファンを回した状態の250度で焼いていますが、チーズケーキ自体が小さいとかなり火が中心まで入るのが早く、1分の違いで焼き上がりに差が出てしまったりします。
それを改善するために材料を変えたりもしていますが(材料は後述してます)、大きく作るときと違ってやはり焼き時間のコントロールはちょっと難しいです。
上の写真では同じ材料で焼き時間を変えたものです。あくまでうちのオーブン(電気オーブン・ファンを回した状態・予熱ありの250度)でのものですが、
焼き時間:
- 5分 : 生焼けで冷やしてもかたちが崩れてしまう
- 6分 : 中は柔らかくかたちもできていますが、焦げ目が少なめ
- 7分:焦げ目もつき中も柔らかくなめらか、かたちも綺麗で一番いい仕上がり
- 10分:(マフィン型でチーズケーキ同士が近かったためファンの熱がまわりにくく表面が焦げていませんが)中がかなり固い仕上がり
お使いのオーブンによっても多少違いが出ると思うのですが、6〜7分くらいがベストな焼き時間であることが多く、5分以上10分以内で作るのが失敗が少ないように思います。
材料
材料は大きく焼くバスクチーズケーキとほとんどかわりはありませんが、全卵の代わりに卵黄のみを使いました。
プリンやタルト生地などにも言えることですが、全卵で焼くとわずかな温度上昇でも火が入りやすかったり固めに仕上がることが多いです。卵黄だけだと比較的しっとり柔らかく仕上がります。
全卵・卵黄両方で試したのですが、短時間で強い火を入れると全卵だと焼き時間が長くなるとどうしても固くなってしまいます。卵黄だけだと多少焼き時間が長くなっても柔らかく仕上がったので、今回は卵黄のみを使うレシピにしました。
- クリームチーズ
- グラニュー糖
- 卵黄
- 薄力粉
- 生クリーム
- バニラエクストラクト
作り方
準備
- クリームチーズを室温に戻して柔らかくしておきます。
- オーブンを250度に温めておきます。(ファンを回した状態)
- 15cm x 15cm に切ったオーブンシートをマフィン型に敷き込みます。ひとつひとつをできるだけ離して敷き込んでください。
マフィン型はシリコン型だとすべらないのでオーブンシートが敷き込みやすいです。
バスクチーズケーキ生地
ボウルに室温に戻したやわらかいクリームチーズとグラニュー糖を入れ、ゴムベラで練り合わせます。
卵黄を加えて混ぜ、薄力粉をふるい入れます。
生クリームを入れて混ぜます。バニラエクストラクトを加えて混ぜます。
用意した型に生地を注いで、250度のオーブンの中段で6-7分焼きます。できるだけ高い温度にして、上面に焦げがついているのを確信してからオーブンから取り出します。
粗熱をとった後、冷蔵庫で冷やしてから召し上がって下さい。粗熱が取れたあともチーズケーキが柔らかい場合があるので、その場合は型ごと冷やしてくだい。
日持ちと保存
冷蔵保存:
密閉できる保存容器やラップに包んで冷蔵庫に保存して下さい。日持ちは3〜5日程度です。
冷凍保存:
長期間保存する必要がある場合は冷凍保存することもできます。チーズケーキを個別にラップで包んだ後、ジッパーバッグに入れて冷凍するとにおいが移りにくいです。日持ちは1ヶ月程度です。解凍する際には冷蔵庫でゆっくり解凍してください。
使用する道具
マフィン型はシリコン型だとすべらないのでオーブンシートが敷き込みやすいです。ファンをまわした状態でオーブンを使う場合、チーズケーキひとつひとつをできるだけ離して焼くと熱がまわりやすく、表面に焦げがつきやすいです。
今回は本場バスクチーズケーキと同じようにオーブンシートをカットしてそのまま敷き込みましたが、面倒だと感じる方はグラシンカップを使って下さい。
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Printマフィン型で作るバスクチーズケーキ
- Total Time: 22 minutes
- Yield: 6個分 ( 底5cm x 高さ3.5cm マフィン型) 1x
Description
特徴的な焦げ目ととろとろ食感が魅力のバスクチーズケーキを、プレゼントにもぴったりなミニサイズ、マフィン型で作ってみました。
Ingredients
- 200g クリームチーズ
- 50g グラニュー糖
- 2個 卵黄
- 小さじ2 (6g) 薄力粉
- 120ml 生クリーム
- 小さじ½ バニラエクストラクト
Instructions
準備
- クリームチーズを室温に戻して柔らかくしておきます。
- 15cm x 15cm に切ったオーブンシートをマフィン型に敷き込みます。ひとつひとつをできるだけ離して敷き込んでください。
- オーブンを250度に温めておきます。(ファンを回した状態)
バスクチーズケーキ生地
- ボウルに室温に戻したやわらかいクリームチーズとグラニュー糖を入れ、ゴムベラで練り合わせます。
- 卵黄を加えて混ぜます。
- 薄力粉をふるい入れます。
- 生クリームを入れて混ぜます。
- バニラエクストラクトを加えて混ぜます。
- 用意した型に生地を注いで、250度のオーブンの中段で6-7分焼きます。できるだけ高い温度にして、上面に焦げがついているのを確信してからオーブンから取り出します。
- 粗熱をとった後、冷蔵庫で冷やしてから召し上がって下さい。
Notes
・マフィン型で焼くときはひとつひとつをできるだけ離して焼いてください。あいだをあけないと、オーブンのファンの熱がまわりにくくなり焦げ目が付きにくくなります。
・焦げ目がつきやすいようにオーブンの中段に天板を設置してください。
- Prep Time: 15 minutes
- Additional Time: 0 hours
- Cook Time: 7 minutes
- Category: ケーキ
- Cuisine: スペイン
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