ふるっふるのやわらかい台湾カステラを、家庭で食べやすく&作りやすいパウンド型で作ってみました。
台湾カステラとは
タピオカドリンクなど台湾発スイーツがかなり人気ですが、最近注目されているのが台湾カステラ。
カステラというと上の部分が色濃く焼けて、しっとりと甘い口当たりの日本の伝統的なカステラを思い浮かべますが、台湾カステラは巨大な型で焼き上げた、ふるっふるのシフォンケーキのようなカステラ。大きな台にあけて切り分けて食べられます。
パウンド型で作る台湾カステラ
ふるふるの台湾カステラを家でも手作りしてみたい!と思ったとき、もちろん大きな型もなければオーブンに入りきらないしなんせ食べきれないので、スクエア型でももちろん同じ感じに出来上がりますが、今回は作りやすい&食べきりやすいパウンド型で作ってみました。
出来上がりは同じくふるっふるで、さっとスライスして食べれる。何より台湾カステラは出来上がりが一番おいしくてオーブンから出して温かいうちに食べるのが一番美味しいので、家庭なら大きな型で作ってしまうより小さく焼いてすぐに食べ切ってしまった方が良いです。
何より材料がとてもシンプルなので、パンケーキのように思い立ったときに作る→すぐ食べることができます。
台湾カステラの作り方
材料はとてもシンプルで
卵、砂糖、薄力粉、牛乳、植物油
の5つのみ。
本当に思い立ったとき家にある材料ですぐできます。
・ボウルに植物油を入れ、薄力粉をふり入れてホイッパーで混ぜます。
お菓子を作り慣れている人なら植物油を入れて薄力粉?の手順にちょっと疑問がわきますが、この順序で大丈夫です。
・牛乳を少しづつ加えて混ぜます。
この順序が大事です!牛乳より先に卵黄を加えてしまうとダマになってしまうので、必ず先に牛乳を加えて生地を溶きのばします。
・卵黄をひとつづつ加えて、その度によく混ぜ合わせます。
・グラニュー糖を2〜3回に分けて加えながら、メレンゲを作ります。
卵白は8分立てくらいまで泡立てます(ツヤがあり、ツノがやっと立つくらい)。それ以上泡立てると卵黄の生地と混ざりにくくなるので注意!(少し泡立てすぎてしまったら、ホイッパーでさっとほぐすとなめらかになり混ざりやすくなります)
・卵白の⅓を卵黄の生地に加え、ホイッパーで混ぜ合わせます。
卵白の白い筋が消えるまで、混ぜ足りないように・混ぜすぎないように。。
・卵白のもう⅓を卵黄の生地に加えます。
同じくホイッパーで卵白の白い筋が消えるまで混ぜ合わせます。
・最後に残った卵白が入ったボウルに生地を注ぎ入れ、ホイッパーで混ぜ合わせます。
卵白は軽いのでボウルの下に混ざりきらなかった生地が残っていることがあります。なので最後に卵白のボウルへ生地を入れて上下を返すことによってうまく混ざり合います。
ちょっと見えにくいですが、上のガラスのボウルの真ん中くらいに濃いオレンジ色の線が見えますよね。これが下にたまっている混ざりきらなかった卵黄生地です。
出来上がりの生地は液体のようになめらかで、あとが少し残るくらいです。かたちが混ぜたかたちがくっきり残ってしまうようならメレンゲを固く作りすぎていて、表面が割れる原因になります
・150度のオーブンで30〜40分ほど湯煎焼きします。
家庭のオーブンによって焼き時間がかわり焼き上がりの見極めは少し難しいですが、ガスオーブンなど火力の強いものなら150度で30分ちょうどくらい、電気オーブンなど火力が弱いものなら150〜155度で35分〜40分くらいが目安です。
・オーブンから取り出したら、熱いうちに食べます!
台湾カステラがしぼむ原因
台湾カステラは日本のカステラというよりシフォンケーキやスフレに似てメレンゲの泡でケーキを膨らませていて、ベーキングパウダーなどは入っていないので焼き上がってから時間が経つとしぼんできます。それでも縮むのはごくわずかで、カステラの表面に少しシワが入り側面の中央が少しへこんでくるくらい。
オーブンから出して急激にしぼんでしまった、という場合はうまくいかない原因がどこかにあります。
・生地が生焼けである
生地の表面が綺麗に色づきうまく膨らんでいても中が生焼けなことがあります。私も何回か焼くうち、中が生焼けだったことがありました。中まで焼き切れていないとオーブンから出して短時間で縮んできますし、縮み方も激しくケーキの側面が「く」の字になります。
オーブンによって焼き時間の調節が必要なのでこれは各家庭のオーブンで試してみるしかないのですが、ガスオーブンなど火力の強いものなら150度で30分ちょうどくらい、電気オーブンなど火力が弱いものなら150〜155度で35分〜40分が目安です。
・メレンゲがうまくできていない
きちんと焼けているのに時間が経つと全体が縮んでひとまわり小さくなってしまう場合、メレンゲの泡立てが足りていないと生地が縮む・膨らまない原因になります。
・メレンゲが卵黄の生地とうまく混ざり合っていない、または混ぜすぎている
特にメレンゲを固く泡立てすぎた場合、卵黄の生地と混ざりにくくなってしまいうまく混ざらない&混ぜ合わせ過ぎようとして混ぜすぎてしまって泡が消えてしまうことが原因になり得ます。
私は今までゴムベラを使っていたのですが、最近はホイッパーを使う方が短時間で混ぜすぎずにうまく混ざることがわかりホイッパーを使っています。ホイッパーをボウルの底につけたままぐるぐるとまわす感じで混ぜます。手のクセもあると思うので、ゴムベラとホイッパー、使いやすい方で混ぜてみてください。
・レシピが正しくない(または計り間違えている)
メレンゲのいっぱいの泡でふっくらと膨らませたあと、そのかたちを支えるのが小麦粉。なので小麦粉の配合が極端に少ないものや他の材料に比べて卵白の配合が多すぎるのものは焼き上げたあと支えがなくなってしぼんでしまうのは当然。
スフレなんかはもうしぼむのが前提で小麦粉を少なくしているので、器に入った柔らかいシュワシュワの生地をオーブンから出してすぐに食べる!という感じですが、台湾カステラの場合ケーキ型で焼くので多少の焼き縮みがあってもケーキのかたちを残して欲しいですよね。
なのできちんと焼けている&メレンゲも綺麗にできている&うまく混ざって綺麗な生地になっている・・のに激しく縮んでしまう場合はレシピ自体が焼き縮みしやすい配合になっているのかもしれません。
表面が割れる原因
・メレンゲが固すぎる
卵白を泡立てすぎていると仕上がりの生地がなめらかにならず表面が割れる原因になります。
・生地を焼き過ぎている
ガスオーブンなど火力の強いものなら150度で30分ちょうどくらい、電気オーブンなど火力が弱いものなら150〜155度で35分〜40分が目安と書きましたが、しっかり焼こうとして時間を伸ばしすぎると今度は表面が割れてきます。
うちのオーブンの場合、電気なので155度で40分焼いてちょうどよかったのですが、40分を超えると表面が割れてきてしまいました。生焼けだと生地が縮むみますし、焼き過ぎだと表面が割れる・・と難しいところですが、ちょうど良い焼き加減になるように調整してみてください。
材料5つですぐできる台湾カステラ!
何より家にある材料ですぐできるお菓子、台湾カステラ。間にクリームを挟んだり生地をチョコレート味にしたりとアレンジしてみても美味しそうです。ぜひ試してみてください〜
使用する道具
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パウンド型で作る台湾カステラのレシピ
- Total Time: 55 minutes
- Yield: 8人分 (20cmパウンド型 1台分) 1x
Description
ふるっふるのやわらかい台湾カステラを、家庭で食べやすく&作りやすいパウンド型で作ってみました。
Ingredients
- 50ml 植物油
- 50g 薄力粉
- 50ml 牛乳
- 50g グラニュー糖
- 3個 卵
Instructions
- オーブンを150度に予熱します。 パウンド型に繰り返し使えるオーブンシート(または普通のオーブンシート)を敷き込みます。
- 卵を卵黄と卵白に分け、卵白はあとで泡立てるために冷蔵庫に入れてよく冷やしておきます。
- ボウルに植物油を入れ、薄力粉をふるい入れてホイッパーで混ぜます。
- 牛乳を少しづつ加えて混ぜます。
- 卵黄をひとつづつ加えて、その度によく混ぜ合わせます。
- 先ほどの卵白を冷蔵庫から取り出し、メレンゲを作ります。電動ミキサーやスタンドミキサーを使ってグラニュー糖を2〜3回に分けて加えながら8分立てくらいまで泡立てます(ツヤがあり、ツノがやっと立つくらい)。それ以上泡立てると卵黄の生地と混ざりにくくなるので注意!
- 卵黄の生地に卵白を3回に分けて混ぜ合わせます。 卵白の⅓を卵黄の生地に加え、ホイッパーで混ぜ合わせます。卵白のもう⅓を卵黄の生地に加え、同じくホイッパーで卵白の白い筋が消えるまで混ぜ合わせます。 最後に残った卵白が入ったボウルに生地を注ぎ入れ、ホイッパーで混ぜ合わせます。仕上がりの生地の感じは卵白の泡が卵黄の生地によく混ざり合っていて、液体のように流れてあとが少し残るくらいです。
- 生地を用意したパウンド型に注ぎ入れます。ひとまわり大きいバットを用意し、その中にパウンド型を配置します。 バットにお湯を注ぎ、150度のオーブンで30〜40分ほど湯煎焼きします。
生地が膨らみ切って上面が薄い茶色に色づいてくるくらいまで焼きます。 家庭のオーブンによって焼き時間がかわり焼き上がりの見極めは少し難しいですが、ガスオーブンなど火力の強いものなら150度で30分ちょうどくらい、電気オーブンなど火力が弱いものなら150〜155度で35分〜40分くらいが目安です。 - オーブンから取り出したら、熱いうちに召し上がってください!
- Prep Time: 20 minutes
- Inactive Time: 0 hours
- Cook Time: 35 minutes
- Category: 焼き菓子
- Cuisine: 日本
Nutrition
- Serving Size: 1 grams
- Unsaturated Fat: 0
中村佳代子
こんにちは。初めての挑戦で、何とか美味しく出来上がりました!
サラダ油に薄力粉を加え・・・のところ、大事ですね。
だまにならず、滑らかな生地になりました。
画像、うるさいBGMが無くて良かったです。
ありがとうございます!
Chicca Food
中村様
うまくいったようでよかったです!!
私自身スフレ系のケーキが結構割れたりすることも多いので、
コツを全て注ぎ込んだつもりなので・・・!
レシピ試していただいてありがとうございます!
Yujex
いつもお世話になります。
スフレチーズケーキのレシピで、自己最優秀の
結果を得て、とても満足しました者です。
さて、この度は作る前に質問です。
知人より頼まれ今週の日曜日に
バースデーケーキを作ることになったのですが
こちらの台湾カステラのレシピはレイヤー系に
適しているか否か、事前に確認したく
連絡しております。
ちなみにモンブランをこちらの生地で
作ったら美味しいかなと思ってます。
プレゼントする相手の方は香港の初老の方で
とにかく、柔らかい絹仕立てなスポンジケーキが好みの人です。なので、こちらのレシピを
26センチの丸型で焼いて、栗のペーストと、
ホイップクリームでデコレーションして
贈りたいなと思うのですが、どうでしょうか?
勇み足にならない様、事前に質問させて
頂きます。週末なので、もしもお時間がありましたら、回答願います。
Chicca Food
Yujexさんこんにちは、初めまして。
スフレチーズケーキのレシピ試していただいてありがとうございます、
うまくいったようでホッとしてます!
この台湾カステラのレシピで私も娘の誕生日にショートケーキを作ったことがあるので、
レイヤーケーキにしても大丈夫ですよ!
スポンジケーキみたいにふわふわな食感に仕上がって焼き縮みもスフレ系より少ないので
同じようにレイヤーケーキとして使えます。
スポンジケーキと少し違うむっちりした食感がまた違う感じでおもしろいと思います!
まゆまゆ
こんにちは。はじめまして
台湾カステラを作り続けているのですが絶対に失敗してしまいます。
こちらのHPに辿り着きレシピを拝見し、作ろうと思っているのですが、どのレシピも油を70~80度くらいに温めてから薄力粉を加えるとか、牛乳も温かいものを使用するといったものが多い中、温めないレシピと初めて出会いました。
温めないで作った方が縮まなかったり、割れたりしないのでしょうか??
またグルテンフリーでお菓子作りをしていますが、薄力粉を米粉にしたときも分量は変わらないでしょうか??
Chicca Food
まゆまゆさまはじめまして、
私も最初油を温めるレシピばかり見つけたのですが、
作っていくうちに温める必要あるかな?と思い温めないやり方で作ったら全く問題ありませんでした。
ありがたいことにこのレシピで多くの方に作ってもらい、うまくできたと言っていただけているので
温めないからまくいかないということはないと思います。
できあがりは写真と動画にのせている通りで、割れたり膨らまないということはないです。
ブログにも書いてますが、割れたりする場合オーブンの温度とか焼き時間の調整の方が問題になると思います。
長時間焼きすぎると割れてきますし、焼きたりないと焼き上がり後極端に縮みます。(焼き上がり後若干シワが入り縮んではきます)
お使いのオーブンによって焼き時間と焼き温度に若干の差が出るので、
ちょうど良い時間と温度を見つけていただければと思います。
あとは米粉にした場合なのですが、残念ながら米粉で焼いたことがないので分量はわかりません・・・!
海外在住のため米粉も簡単に手に入らないので今すぐ試すということもできないので、正しい分量はお伝えできません、
ごめんなさい!
まゆまゆ
コメントの返信ありがとうございます!
加熱しなくてもいいんですね!!
この方法で米粉で作ってみたいと思います。
成功したらまたコメントさせていただきます????
babako
台湾カステラは自分には無理だと諦めていましたが、家で台湾カステラを作れたら絶対嬉しいと思い作ってみました!
膨らみ過ぎてひび割れたところから生地が少し溢れましたがフワフワで味も良く、初めてにしては成功なのではないかと満足しています。次回はメレンゲを少しゆるめに、焼き時間を少し短めにしてみます。