粉砂糖をたっぷりまぶして雪に見立てた、コロコロとしたかたちがかわいいスノーボールクッキーのレシピです。
スノーボールクッキーの歴史
スノーボールクッキーは英語の名前ですが、Mexican Wedding CookiesやItalian Wedding Cookiesとも呼ばれていて、元はイタリアやメキシコで結婚式のときに食べられていたお菓子だそうです。
いかにも雪をイメージしたお菓子がイタリアやメキシコから伝わったものというのはなんだか想像しにくいですが、もっと起源をたどると中世のアラビアから来ていると言われています。確かにアラブのお菓子は現在でもはちみつやナッツをたっぷり使って一口サイズになって山盛りになって売られているものも多く、そのお菓子のひとつだったとは想像できます。
そしてアメリカにこのお菓子が伝わったとき、ロシアの定番料理に似ていたことからロシアンティーケーキ(Russian Tea Cakes)と呼ばれるようになったそうです。
それからソ連とアメリカの冷戦の影響でこの名前が使われなくなり、今のスノーボールクッキーになったというのがアメリカでのこのお菓子の起源だそうです。
(https://www.allrecipes.com/article/wedding-cookies-origin/より)
スノーボールクッキーとブールドネージュの違い
日本ではスノーボールクッキーとブールドネージュの両方で呼ばれることが多いです。違いはスノーボールクッキーは英語、ブールドネージュはフランス語というだけでどちらも「雪の玉」の意味です。
先ほども書いたように元々アメリカではロシアンティーケーキと呼ばれていたので、スノーボールクッキーは実は冷戦で名前を変えなければ!というときにフランス語の名前を英訳したものだったりするのかなと思ったりします。
各国で違うスノーボールクッキーのレシピ
日本ではバター(または植物油)、小麦粉、粉砂糖にアーモンドパウダーを入れるのが基本的な作り方だと思います。
アメリカではアーモンドパウダーの代わりにくるみを刻んでいれるレシピが多いです。ブラウニーにもくるみが入っているし、お菓子に使いやすいナッツなんだろうと思います。
フランスのブールドネージュは生地は同じ感じなのですが、粉砂糖ではなくココナッツパウダーをまぶすレシピが多いです。
材料
- 無塩バター - 材料がシンプルなので、やっぱり風味やサクサクの食感を与えるバターを使うのがベストです。
- 粉砂糖 - 雪をイメージしてサクサク・ホロホロに仕上げるためにグラニュー糖ではなく粉砂糖を使います。
- 薄力粉
- アーモンドパウダー(またはヘーゼルナッツパウダー) - シンプルな材料のスノーボールクッキーに旨味を与えられるのがアーモンドパウダー。なのでできるだけ風味が強い皮付きのものがおすすめです。アーモンドパウダーより風味の強いヘーゼルナッツパウダーもおすすめ。(今回のレシピではヘーゼルナッツパウダーを使用しました)アメリカのレシピのようにくるみを刻んで入れてもいいと思います。
*ココア味のスノーボールクッキーを作る場合は、この材料+ココアパウダーを使います。
作り方
- 無塩バターは室温に置き柔らかくしておきます。
- 天板にシルパットまたはクッキングシートを敷いておきます。
- オーブンは使う10分前に170度に予熱しておきます。
スノーボールクッキー生地
ボールに柔らかいバターとふるった粉砂糖を入れ、粉砂糖の粉っぽさがなくなるまで混ぜます。
アーモンドパウダーを加えて混ぜ合わせます。
ふるった薄力粉を加えて、ゴムベラで混ぜます。
生地を10gづつとり、天板に並べていきます。生地を手で丸めます。予熱した170度のオーブンで15分程度焼きます。
焼き上がったらオーブンから出し、天板にのせたまま5分ほど冷まします。
温かさが残るうちにクッキーに粉砂糖をまぶします。粉砂糖をまぶしたらクッキーを完全に冷まします。
クッキーが完全に冷めたら、もう一度クッキーに粉砂糖をまぶしてできあがりです!
ココアのスノーボールクッキー
クッキー生地の半量を他のボウルに移し、ココアパウダーを大さじ1 (6g) 加えてください。
あとはプレーンのスノーボールクッキーと同じプロセスで作ります。
スノーボールクッキー、作り方のコツ
雪をイメージして作るスノーボールクッキー。なのでシーズン終わりのゲレンデではなくたっぷりの雪を積もらせてあげたい・・・というわけでコツは粉砂糖を2回まぶすことです。
クッキーがまだ熱いうちに一度粉砂糖をまぶします。そしてクッキーが冷めてからもう一度粉砂糖をまぶします。
そうすることで熱いうちにまぶした粉砂糖がしっかりクッキーにはりつき、2度目にまぶす粉砂糖ののりの役割をはたしてくれます。なのでクッキーの地肌が透けないきれいなスノーボールができます。
スノーボールクッキーの保存
保存は常温で、直射日光を避けて保存してください。1週間くらいはもちますが、3〜4日くらいで食べ切った方がおいしく食べられます。
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使用する道具
できるだけ焼き色をつけたくないので、シルパットを使用するのがおすすめです。底面もクッキングシートを使うより白く仕上がります。
材料4つだけ!ホロホロ簡単スノーボールクッキーの作り方
- Total Time: 30 minutes
- Yield: 40個分 1x
Description
粉砂糖をたっぷりまぶして雪に見立てた、コロコロとしたかたちがかわいいスノーボールクッキーのレシピです。
Ingredients
- 125g 無塩バター
- 50g 粉砂糖
- 160g 薄力粉
- 50g アーモンドパウダー(またはヘーゼルナッツパウダー)
仕上げ
- 100g 粉砂糖
Instructions
準備
- 無塩バターは室温に置き柔らかくしておきます。天板にシルパットまたはクッキングシートを敷いておきます。オーブンは使う10分前に170度に予熱しておきます。
スノーボールクッキー生地
- ボールに柔らかいバターとふるった粉砂糖を入れ、粉砂糖の粉っぽさがなくなるまで混ぜます。
- アーモンドパウダーを加えて混ぜ合わせます。
- ふるった薄力粉を加えて、ゴムベラで混ぜます。
- 生地を10gづつとり、天板に並べていきます。生地を手で丸めます。
- 予熱した170度のオーブンで15分程度焼きます。
- 焼き上がったらオーブンから出し、天板にのせたまま5分ほど冷まします。
- 温かさが残るうちにクッキーに粉砂糖をまぶします。粉砂糖をまぶしたらクッキーを完全に冷まします。
- クッキーが完全に冷めたら、もう一度クッキーに粉砂糖をまぶしてできあがりです!
Notes
ココア味のスノーボールクッキーを一緒に作りたいときは、クッキー生地の半量を他のボウルに移しココアパウダーを大さじ1 (6g) 加えてください。
- Prep Time: 15 minutes
- Additional Time: 0 hours
- Cook Time: 15 minutes
- Category: クッキー
- Cuisine: アメリカ
ショウ
はじめまして☺コメント失礼致します
Almond powder はalmonds flour が同じものですか?もし違う場合で,Almond powder はalmond flour で代用しても大丈夫ですか?ありがとうございます????
Chicca Food
はじめまして、こんにちは。
Almond powderとalmonds flourは同じものです。
日本語表記もアーモンドパウダーとアーモンドプードル両方書いていることがあって、
英語でも両方書いていることがありますが全て同じものです。
統一してなくてわかりにくくてすみません!