ふわふわのパンを真っ二つにして生クリームをたっぷりと入れたイタリア・ローマのバールの定番、マリトッツォのレシピ
マリトッツォとは
マリトッツォとは、柔らかいブリオッシュのようなパンを半分に切り、生クリームをたっぷり挟んだイタリア・ローマ発祥のスイーツパンです。
イタリアでは朝食に甘いものを食べる習慣があるので、バールなどではおやつとしてだけでなく朝食にも食べられたりします。
イタリア人は生クリーム好き
しかもイタリア人は意外にも(?)生クリームが大好きで、ジェラートを買うと最後に「Panna(パンナ=生クリーム)?」と聞かれます。ジェラートの上にトッピングとして生クリームをのせるかどうか聞かれてるのです。これはチョコレートとかシリアルとかのトッピングの選択肢があるわけではなく、あくまで生クリームをのせるかどうかだけ聞かれます。これはどんな小さいジェラート屋さんでも用意されていることが多く、たいていの場合無料です。
ジェラートに生クリーム。
もちろんチョコレートなんかにはすごく合うことは簡単に想像つくのですが、意外にもレモンなどのシャーベットにも合い、酸味がまろやかになり脂肪分もプラスされてリッチな味わいになります。
以前ホイップクリームとエスプレッソグラニータのレシピをご紹介しましたが、これもローマの定番で、エスプレッソグラニータにホイップクリームがたっぷりとのっていてこれももうものすごく合う!
なのでホイップクリームってローマではかなり使われるポピュラーなお菓子なんですよね。
パンに何を挟む?
一方でシチリアにはブリオッシュにたっぷりとジェラートを挟んだ、ブリオッシュ・コン・ジェラートというデザートがあります。
(写真はシチリア・カターニアのバールで食べたブリオッシュ ・コン・ジェラート)
こちらはあたまがついたブリオッシュにジェラートをたっぷり挟んでます。さすがにこれはあまりシチリア以外では見かけませんが、ブリオッシュに甘いものを挟んでしまう感じ、マリトッツォに似ています。
マリトッツォの作り方
パン生地
卵、牛乳、バターは常温に戻しておきます。
スタンドミキサーに強力粉、グラニュー糖、塩を入れてさっと混ぜます。
インスタントドライイーストを加えて、またさっと混ぜます。
卵を加えて混ぜ始めます。
ボウルの端の方から粉に水分を含ませるように少しづつ牛乳を加えていきます。牛乳を加えてしばらく混ぜても、底に粉が残るようなら追加で少量の牛乳を足してください。
ひとまとまりになったら、バターを少しづつ加えます。バターを加えるごとに生地が少しづつ白っぽくなり、ツヤが出てきます。
生地にツヤが出て伸びが良くなり、触っても生地が手につかなくなったら捏ね終わりです。打ち粉をした台の上で生地を少し捏ねて丸め、ボウルに入れて温かい場所で2倍になるまで1時間ほど発酵させます。
打ち粉をした台の上に生地をおき、棒状にのばしてスケッパーで9等分します。(ひとつちょうど50gくらいになるはずです)
手で丸めて表面を張らせます。まんまるでも良いですが、少し細長くたまご型にするのが伝統的なマリトッツォのかたちです。
シルパンまたはオーブンシートを敷いた天板の上に生地をあいだを開けて並べ、ラップをフワッと生地の上にかけます。
もう一度温かい場所で1.5倍になるくらいまで1時間ほど発酵させます。
焼く前に艶出しのために溶き卵を表面に塗り、180度のオーブンで12-14分、表面にこんがりと焼き色がつくまで焼きます。
焼き上がったら粗熱をとります。
ホイップクリーム
生クリームに砂糖を加え、ツノが立つまで泡立てます。(砂糖はお好みで入れなくも)
仕上げ
中央に切り込みを入れたパンにたっぷりと生クリームをはさみ、飛び出したクリームをパレットナイフなどで綺麗に取り除きます。粉砂糖をふりかけて出来上がりです。
マリトッツォのバリエーション
ふわふわパンにホイップクリームを挟んだだけのシンプルなスイーツパンなので、いろんな食材を合わせてもどれもわりと合います。
今回は一度ホイップクリームを泡立てたら、もう一度クリームを作り直したりすることなくそこにちょっと食材を足していくだけで味にバリエーションがでるものを考えてみました。
いちごマリトッツォ
パンを横に切り込みを入れ生クリームを挟み、いちごを半分に切ってマリトッツォにデコレーションします。
オレンジマリトッツォ
中央に切り込みを入れたパンにオレンジのジャムを塗り、生クリームをたっぷり挟みます。オレンジコンフィをのせてできあがりです。
ピスタチオマリトッツォ
泡立てた生クリームにピスタチオペーストを混ぜ、中央に切り込みを入れたパンにたっぷりと挟みます。刻んだピスタチオをふりかけてできあがりです。
マリトッツォを作ってみよう
うちでは余ったマリトッツォ用のパンにモルタデッラを挟んでお昼ご飯にしました。焼き立てふわふわパンにお好きな具を挟んで、ぜひマリトッツォを作ってみてください!
使用する道具
使用する材料
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Printマリトッツォ
- Total Time: 2 hours 42 minutes
- Yield: 9人分 1x
Description
ふわふわのパンを真っ二つにして生クリームをたっぷりと入れたイタリア・ローマの定番スイーツパン、マリトッツォのレシピ
Ingredients
パン生地
- 250g 強力粉
- 50g グラニュー糖
- 1個 卵
- 2g 塩
- 5g インスタントドライイースト
- 100ml 牛乳
- 50g 無塩バター
ツヤ出し
- 1個 卵
ホイップクリーム
- 120ml 生クリーム
- 15g グラニュー糖
いちごマリトッツォ
- いちご
オレンジマリトッツォ
- オレンジジャム
- オレンジコンフィ
ピスタチオマリトッツォ
- ピスタチオペースト
- ピスタチオ
Instructions
パン生地
- 卵、牛乳、バターは常温に戻しておきます。
オーブンは焼く10分前に180度に予熱しておきます。 - スタンドミキサーに強力粉、グラニュー糖、塩を入れてさっと混ぜます。
- インスタントドライイーストを加えて、またさっと混ぜます。
- 卵を加えて混ぜ始めます。
ボウルの端の方から粉に水分を含ませるように少しづつ牛乳を加えていきます。牛乳を加えてしばらく混ぜても、底に粉が残るようなら追加で少量の牛乳を足してください。 - ひとまとまりになったら、バターを少しづつ加えます。バターを加えるごとに生地が少しづつ白っぽくなり、ツヤが出てきます。
- 生地にツヤが出て伸びが良くなり、触っても生地が手につかなくなったら捏ね終わりです。打ち粉をした台の上で生地を少し捏ねて丸め、ボウルに入れて温かい場所で2倍になるまで1時間ほど発酵させます。
- 打ち粉をした台の上に生地をおき、棒状にのばしてスケッパーで9等分します。(ひとつちょうど50gくらいになるはずです)
- 手で丸めて表面を張らせます。まんまるでも良いですが、少し細長くたまご型にするのが伝統的なマリトッツォのかたちです。
- シルパンまたはオーブンシートを敷いた天板の上に生地をあいだを開けて並べ、ラップをフワッと生地の上にかけます。
もう一度温かい場所で1.5倍になるくらいまで1時間ほど発酵させます。 - 焼く前に艶出しのために溶き卵を表面に塗り、180度のオーブンで12-14分、表面にこんがりと焼き色がつくまで焼きます。
焼き上がったら粗熱をとります。
ホイップクリーム
- 生クリームに砂糖を加え、ツノが立つまで泡立てます。(砂糖はお好みで入れなくも)
仕上げ
- 中央に切り込みを入れたパンにたっぷりと生クリームをはさみ、飛び出したクリームをパレットナイフなどで綺麗に取り除きます。粉砂糖をふりかけて出来上がりです。
いちごマリトッツォ
- パンを横に切り込みを入れ生クリームを挟み、いちごを半分に切ってマリトッツォにデコレーションします。
オレンジマリトッツォ
- 中央に切り込みを入れたパンにオレンジのジャムを塗り、生クリームをたっぷり挟みます。オレンジコンフィをのせてできあがりです。
ピスタチオマリトッツォ
- 泡立てた生クリームにピスタチオペーストを混ぜ、中央に切り込みを入れたパンにたっぷりと挟みます。刻んだピスタチオをふりかけてできあがりです。
Notes
ホイップクリームは砂糖を入れなくても。ただいちごとピスタチオのマリトッツォ用のクリームには入れた方がおいしいです。
- Prep Time: 30 minutes
- 発酵: 2 hours
- Cook Time: 12 minutes
- Category: パン
- Cuisine: イタリア
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