栗が旬の季節にたっぷり作りたい、そのまま食べてもお菓子作りにも使える栗の渋皮煮の作り方
時間をかけて丁寧に作る、栗の渋皮煮
一粒一粒が美しい栗の渋皮煮。お菓子作りにもよく使われていて、独特の味わいがおいしい秋のお菓子です。
時間と手間はかかりますが、丁寧にゆっくりと作れば難しいことはなく初めてでも簡単に作ることができます。
栗の渋皮煮の作り方
栗の皮を剥きます
鍋に水を入れて沸騰させ、栗を入れて10分ほど浸します。
渋皮(中のやわらかい皮)を残して鬼皮(外側の固い皮)を剥きます。
下の固い部分をまず剥き、そこから裂くようにして上の部分を剥きます。渋皮を傷つけないようにゆっくり丁寧に剥きます。
栗を茹でます
鍋にお湯を沸かし、小さじ2杯の重曹を加えます。
沸騰したら栗を加え、中火にして10分ほど煮ます。茹でこぼすのであくは取らなくて大丈夫。
鍋のまま流しに移し、ザルにあけて水をきります。すぐにまた鍋に綺麗な水を用意して沸騰させます。沸騰したらまた10分ほど茹で、水をきります。
茹でこぼしの作業を4-5回繰り返します。最初は黒っぽかった茹で汁が透明で赤っぽくなってくるまで続けます。
渋皮の黒い繊維と筋をとりのぞきます
竹串や指のはらを使って、渋皮についている黒い繊維や筋を取り除きます。(黒い繊維は取り除きにくい部分もあり、そこで強くこすると渋皮が破れる原因になります。取りにくい部分はそのままで!)
黒い繊維を取り除くと全体的に薄茶色で木目のような模様が出てきます。
栗の重さを計り、砂糖を用意します
渋皮の掃除が終わったら全ての栗の重さをはかり、総重量の60パーセントのグラニュー糖を用意します。
砂糖を加えて栗を茹でます
鍋に栗を入れて、ひたひたの水とグラニュー糖の半量を加え火にかけます。
煮立って最初に加えた砂糖が全部溶けたら残りの砂糖を加えます。アクをとってから紙の落としぶたをして、細かい気泡が出るくらいの弱火にして20分茹でます。
火を止めて鍋のまま冷まします。とろみが足りないようならそのまま煮てしまうと栗のかたちが崩れてしまうので、煮汁の一部をとって他の鍋で煮詰めてもとの煮汁と合わせます。
冷めたらお好みでブランデーなどを加えてもおいしいです。
すぐにでも食べられますが、翌日以降の方が栗の中まで味が染み込んでおいしくなります。
栗の渋皮煮を作ろう
手間も時間もかかる栗の渋皮煮。何度も茹でこぼすのも、栗を掃除するのも大変で作り終えたときは肩がこってぐったりすることもあるのですが、秋になるとこりずにまた作りたい気持ちが湧き上がってきます。
時間がたっぷりあるときにゆっくり作ってみてください。
栗の渋皮煮の保存方法と日持ち
冷蔵保存
栗の渋皮煮は茹で汁ごと冷蔵庫で保存して2週間ほどもちます。
冷凍保存
ジッパーバッグなど密封性の高い冷凍できる容器に入れて、3〜6ヶ月ほど保存できます。
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栗の渋皮煮
- Total Time: 3 hours
- Yield: 10 人分 1x
Description
栗が旬の季節にたっぷり作りたい、そのまま食べてもお菓子作りにも使える栗の渋皮煮の作り方
Ingredients
- 1 kg 栗, (皮付き)
- グラニュー糖, (鬼皮を剥いたあとの60パーセントの量)
- 小さじ2 重曹
Instructions
栗の皮を剥きます
- 鍋に水を入れて沸騰させます。火から下ろして栗を入れ、10分ほど浸して皮を柔らかくし剥きやすくします。
- 渋皮(中のやわらかい皮)を残して、鬼皮(外の固い皮)を剥いていきます。栗の底側の固い部分に包丁を入れ、その部分からやわらかい部分を割いて引っ張るようにして皮を剥いていきます。ここで渋皮を破ってしまうと渋皮煮に使えないので、渋皮を傷つけないように注意。
栗を茹でます
- 水を入れた大きめの鍋を用意し、重曹小さじ2を加えて火にかけます。
- 沸騰したら栗を入れて中火にして10分ほど煮ます。茹でこぼすのでアクは取らなくても大丈夫です。
- 鍋のまま流しに移し、ザルにあけて水をきります。すぐにまた鍋に綺麗な水を用意して沸騰させます。沸騰したらまた10分ほど茹で、水をきります。
- 5. の茹でこぼしの手順をあと4-5回繰り返します。最初は黒っぽかった茹で汁が透明で赤っぽくなってきたら完了です。
渋皮の黒い繊維と筋をとりのぞきます
- 渋皮に残っている大きい筋や表面の黒い繊維を竹串や指のはらを使って取り除きます。ここでも渋皮が破れてしまったら渋皮煮に使えないので慎重に。黒い繊維を取り除くと全体的に薄茶色で木目のような模様が出てきます。
- ただ黒い繊維部分を全て綺麗にとりのぞこうと竹串の先や爪を使って頑張りすぎると渋皮が破けやすくなるので、おおまかにとりのぞければ大丈夫です。
栗の重さを計り、砂糖を用意します
- ここで全ての栗の重さをはかり、総重量の60パーセントのグラニュー糖を用意します。
砂糖を加えて栗を茹でます
- 鍋に栗を入れて、ひたひたの水とグラニュー糖の半量を加え火にかけます。
- 煮立って最初に加えた砂糖が全部溶けたら残りの砂糖を加えます。アクをとってから紙の落としぶたをして、細かい気泡が出るくらいの弱火にして20分茹でます。
- 火を止めて鍋のまま冷まします。冷めたらお好みでブランデーなどを加えてもおいしいです。すぐにでも食べられますが、翌日以降の方が栗の中まで味が染み込んでおいしくなります。
Notes
*栗の渋皮煮は茹で汁ごと冷蔵庫で保存して二週間ほどもちます。
*グラニュー糖以外でも、きび砂糖などを使っても素朴な味わいが楽しめます。
*渋皮が破けてしまった栗は他のお菓子や料理に使ってください。
(破けが大きいものは茹でている間にほぐれてきて煮汁が汚れてしまったりするので取り除いた方が良いですが、私は少し穴があいたものは味見用に一緒に茹でてしまっています)
- Prep Time: 1 hours
- Inactive Time: 0 hours
- Cook Time: 2 hours
- Category: ジャム&コンポート
- Cuisine: 日本
Nutrition
- Serving Size: 20
- Unsaturated Fat: 0
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