シンプルなタルトにたっぷりのマスカットを使ったマスカットタルトのレシピです。さっぱりとしたクセのない簡単にできるマスカルポーネクリームを合わせた、夏向けのデザートです。
種なしマスカットを使ったタルト
日本では種なしマスカットも多く、特に最近はシャインマスカットと呼ばれる種なしの皮ごと食べられるぶどうも8月から10月くらいまで出回るようで、大粒のマスカットを使った綺麗なお菓子を見かけるようになりました。種をとる必要もなく、皮ごと食べられるとなるとお菓子にも使いやすいだろうなと眺めています。
フランスやイタリアだとみんなあまり気にせず皮ごと、種ごと食べる人が多いので種なしぶどうなんて手に入らないだろうと思っていたら、6月下旬頃エジプト産の種なしぶどうを発見。7月末になるとその種なしぶどうは姿を消し、イタリア産の大粒で綺麗なぶどうが出回るのですがそれはかなり大きい種が入っています。
シャインマスカット風に種なしぶどうを使いたかったので、今回はエジプト産のマスカットを使用しました。シャインマスカットの方が丸みがあり粒が大きいような感じがしますが、基本的なポイントは変わらないと思うので参考にしてみてください。
マスカットタルトの作り方
パートシュクレを作ります
柔らかくしたバターに粉砂糖を合わせ、卵黄と水を合わせたものを加え混ぜ合わせます。薄力粉と塩を加えたら粉気がなくなるまで混ぜ、台の上に取り出してひとまとめにし冷蔵庫で1時間以上休ませます。
アーモンドクリームを作ります
ボウルにやわらかいバターと粉砂糖を合わせ、溶いた全卵を加えてなめらかにします。アーモンドパウダーを加えて混ぜ合わせます。ここでお好みで洋酒を加えても。
マスカルポーネクリームを作ります
ボウルにマスカルポーネ、グラニュー糖、生クリームを加えて電動ミキサーで高速でさっと混ぜ合わせます。長く泡立てると分離しやすいので気をつけてください。
組み立て
・型にパートシュクレを敷きます
パートシュクレを二枚のキッチンペーパーに挟み、2-3mmの厚さにのばしたら型に敷き込んでいきます。このときパートシュクレが柔らかすぎないよう、固すぎないように冷蔵庫に入れながら調整してください。(タルト生地については基本のタルト生地も参考にしてみてください)
・生地をしっかり型に敷き込みます
側面に生地をつけていき、上にはみでた生地を内側にたるませるようにして側面の生地をしっかり作り型の角を出すようにすると側面の焼き縮みが防げます。
・上にはみ出た余分な生地をめん棒やナイフで切り落とします
・タルトの側面の生地を少しだけ押し出して、タルトの縁にタルトピンで飾りをつけます
これはしてもしなくても良いのですが、すると綺麗に仕上がるのと縁にタルト生地がしっかりと固定されるので焼き縮みを防ぐことができます。タルトピンがなければフォークを使ってください。
・アーモンドクリームを入れます
・175度のオーブンで40分焼きます
底まで焼けるのに多少時間がかかるので、途中でタルト生地が焦げてきたら160度に下げる、タルトのふちの部分をアルミホイルで覆うなどして焦げすぎないようにしてください。
(動画ではタルト生地にピケ(フォークなどでタルト生地に空気穴をあけること)していませんが、焼いている間に少し浮いてきたのでピケした方がよいかもしれません。もしピケし忘れて生地が浮いてきた場合は、焼き切る前にスプーンなどで傷をつけないようにゆっくりと生地を上から押さえつければ真っ直ぐになります)
・マスカルポーネクリームをタルト生地に塗り広げます
しぼり袋を使っていますが、もちろんスパチュラなどで塗り広げても大丈夫です。
・マスカットを飾ります
マスカットを飾るとき、綺麗に仕上がるコツを3つ。
1. 房が枝についていた部分を下にします
房が枝についていた部分は変色しやすくかたちが揃わないので、その部分を下にするとより綺麗に仕上がります。
2. 大きいマスカットから小さいマスカットの順に外側から並べます
花のかたちになるように、大きい花びらから小さい花びらに巻いていく感じで。
3. マスカットを少し重ねて立体的になるようにして並べます
これはお好みで・・。最初もっとひらたく重ならない感じで並べたのですが、鉢植えのサボテン・・!のようになってしまったのでマスカットを少し重ねて並べていくと立体感が出て花のように見えます。
マスカットをたっぷりのタルトを作ろう
タルト作りは工程が多く少し面倒に感じるときもありますが、アーモンドクリームに好きな洋酒を使って風味を変えたり、クリームをカスタードクリームにしてみたりといろいろアレンジもできるので、旬のマスカットをたっぷり使ってお好みの味を作ってみてください。
使用する道具
使用する材料
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マスカットタルトのレシピ
- Total Time: 1 hour 40 minutes
- Yield: 1 台(20cm タルト型) 1x
Description
シンプルなタルトにたっぷりのマスカットを使ったマスカットタルトのレシピです。さっぱりとしたクセのない簡単にできるマスカルポーネクリームを合わせた、夏向けのデザートです。
Ingredients
パートシュクレ
- 125 g 薄力粉
- 50 g 粉砂糖
- 60 g 無塩バター
- 25 g 卵黄+水
- ひとつまみ 塩
アーモンドクリーム
- 75 g 粉砂糖
- 75 g 無塩バター
- 75 g アーモンドパウダー
- 1 ½ 個 卵
マスカルポーネクリーム
- 100 g マスカルポーネ
- 100 g 生クリーム
- 30 g グラニュー糖
仕上げ
- 一房 マスカット
Instructions
準備
- マスカットを洗って半分に切っておきます。このとき大きさにばらつきがあれば大きさを揃えてバットに並べておきます。(乾燥するようなら濡らしたキッチンペーパーで表面を覆い、冷蔵庫に入れておいてください)
パートシュクレ
- ボールに室温に戻したバターを入れて練って柔らかく戻し、粉砂糖を加えてよくすり混ぜます。
- 卵黄と水を合わせたものを加え、よく混ぜ合わせます。
- ふるった薄力粉と塩を加えて混ぜ合わせます。
- 打ち粉をした台の上に取り出し、軽く練ってひとまとめにします。
- 平たく形を整えてラップで包み、冷蔵庫で1時間〜1晩休ませます。
アーモンドクリーム
- ボールにバターを入れてホイッパーで柔らかくなるまで練ります。
- 粉砂糖を加えて混ぜ合わせます。
- 溶いた卵を少しづつ加えてしっかり混ぜ合わせます。
- アーモンドパウダーを加えてまとまるまで混ぜ合わせます。
マスカルポーネクリーム
- マスカルポーネと生クリーム、グラニュー糖を合わせてスタンドミキサーまたはハンドミキサーで泡立てます。
- 混ぜすぎると分離しやすくなるので、ミキサーの速さを最大にして短時間で混ぜ合わせるようにしてください。
- しぼり袋に入れておきます。
組み立て
- オーブンを175度に温めます。
- 大きめのキッチンペーパー2枚を用意し、そのあいだに生地を置いて綿棒で叩きながらのばしていきます。型よりひとまわり大きいサイズにのばしながら、2−3mmの厚さになるように調整します。
- 生地をタルト型に敷き込みます。(敷き込む前に、生地がよく冷えていながら程よく曲がるくらいまで生地の固さを調整してください)
- 生地をめん棒などに巻き付けタルト型に置き、すぐに敷き込んでいきます。しっかりと側面に生地をつけていき、上にはみでた生地を内側にたるませるようにして側面の生地をしっかり作り型の角を出すようにすると側面の焼き縮みが防げます。
- 型の上でめん棒を転がして余分な生地を落とします。側面の生地をふちより少し出るくらいまで指で押し出します。
- はみ出た部分をタルトピンでつまんで縁飾りをつけます(フォークなどでもできます。この作業はしなくても良いですが、すると綺麗に仕上がるのと側面の焼き縮みを防ぐことができます)。
- 一度冷凍庫に10分ほど入れて生地をしめます。
- アーモンドクリームを型の半分ほどまで入れ、175度のオーブンで40分ほど焼きます。縁が焦げるようなら160度に温度を下げてください。
- あら熱がとれたら、マスカルポーネクリームを全体に均等になるように絞り出します。
- マスカットをタルトに並べていくときのコツ:
- ・房が枝についていた部分を下にします
- ・大きいマスカットから小さいマスカットの順に外側から並べます
- ・マスカットを少し重ねて立体的になるようにして並べます
Notes
*お好みでアーモンドクリームやマスカルポーネクリームに洋酒を加えてください。
*動画ではタルト生地を焼くときにピケ(タルトの底にフォークなどで空気穴を開けること)していませんが、焼いている間に少し浮いてきたのでピケした方がよいかもしれません。もしピケし忘れて生地が浮いてきた場合は、焼き切る前にスプーンなどで傷をつけないようにゆっくりと生地を上から押さえつければ真っ直ぐになります。
- Prep Time: 1 hours
- Inactive Time: 0 hours
- Cook Time: 40 minutes
- Category: タルト&パイ
- Cuisine: フランス
Nutrition
- Serving Size: 1 grams
- Unsaturated Fat: 0
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