混ぜるだけ・ワンボール でできる。簡単・さっぱり軽いマフィンのレシピ。
朝食に食べたい、さっぱりマフィン
今までマフィンというと、バターをたっぷり使ったおやつに食べるバターケーキ生地のようなものを作っていたのですが、アメリカのレシピを調べていたら朝食に食べるようなさっぱりした、どちらかというとパンケーキ生地に近いようなものが多いことに気づいてそっちの方のレシピも試してみたくなり色々試作してみました。
ただパンケーキ生地というと、焼いてすぐ食べることが前提ですよね。
しばらく経つと固くなってしまって美味しくないですし、だからこそ砂糖や油脂分が少なくてさっぱりした味わいなわけです。
マフィンも、焼いてすぐ全部食べるならいいんですが生地を作って型に入れてオーブンで、というとやっぱり少し多めに作るもの。そうすると、パンケーキ生地のようだとすぐにカチカチになって不味くなってしまう。
なのでアメリカのレシピをみていくと、砂糖の量がかなり多いものが多い。もともとアメリカのレシピって砂糖が多いものが多いですが、この場合砂糖を増やすことで生地をしっとり保たせようとしているのだと思うのですが(お菓子作りと砂糖の記事を参考に)、さすがに多すぎか?と思って減らしたらやっぱり時間が経つとカチカチに。
なので結局油脂分(今回のレシピは菜種油を使用)を増やして、砂糖を減らしても固くならないレシピにしてみました。
味わいはパンケーキみたいにさっぱり、だけど時間が経っても固くならないレシピにできました。
ベーキングソーダ(重曹)とベーキングパウダーの違い
アップサイドダウンケーキや今回のマフィンなどの材料をみてみると、生地を柔らかくしっとりさせるためにヨーグルトや生クリーム、牛乳なんかも使われたりしてます。
私は特にヨーグルトと生クリームを使うことが多くて、分量もそんなに多くはないのでヨーグルトを使ったからといって特別ヨーグルト味になるわけでもなく、いつも使い分けにあまりこだわりがなく冷蔵庫にある方を使ったりしていたのですが、調べてみたらポイントは酸性かどうかということでした。
ベーキングソーダ(重曹)とベーキングパウダー の使い方によって、加える材料が酸性かどうかがうまく生地が膨らむポイントになります。
ベーキングソーダ(重曹)
重曹は加熱する、あるいは酸性の液体と混ざると、二酸化炭素が発生してお菓子が膨らみます。
最近は重曹を使ったエコな掃除方法なども流行っているので、使ったことがある方も多いのではないでしょうか?排水溝などを掃除する時、重曹をふりかけてお酢をふりかけるとシュワ〜っと泡立ちますよね。あの力で生地を膨らまそうとするわけです。
ただ重曹を使う場合、生地が黄色っぽくなったり独特の苦味が出たりします。なので生地に美味しそうな色をつけたい時は重曹を使うと良いのですが、苦味は抑えたい。
そのために酸性の材料を混ぜることで、少しの量で苦味を抑えながら生地に美味しそうな色をつけ、生地の膨らみを助けることができます。
生地は横に膨らむ特徴があるので、どら焼きなど、しっかり焼き色がついて横に広がるタイプのお菓子にはぴったり。
ベーキングパウダー
ベーキングパウダーの成分はほとんどベーキングソーダ(重曹)で、そこに酸性の液体を加える必要がないようにすでに酒石酸やクエン酸、リン酸カルシウムなどが添加されているものです。
重曹にすでに酸が加えられているので牛乳や生クリームを加えただけでも生地は膨らみます。
生地は焼き色がつかず縦に膨らむ特徴があるので、白っぽく仕上げたいシフォンケーキなどにはベーキングパウダーの方が向いています。
「アルミニウムフリー」
また、ベーキングパウダー にはよく「アルミニウムフリー」と書かれたものをみかけますが、これはベーキングパウダー に加えられた酸の種類のことです。
以前は添加される酸の材料として硫酸カリウムアルミニウム(ミョウバン)がよく使用されていましたが、体に有害なアルミニウムが含まれるため最近ではアルミニウムを含まない酸が用いられるようになりました。
「ダブルアクション」
ダブルアクションとは、最初に生地に水分を加えた時にガスを放ち、オーブンなどで加熱した時にもう一度ガスを放ち膨らませる作用のこと。
こうすることで重曹のように生地に水分を加えた時に一気に反応してしまわずに加熱した時にもう一度膨らむことで膨らまないという失敗を防ぐことができます。
最近のベーキングパウダーはほとんどダブルアクションなので、マドレーヌなど生地を作ってから一晩寝かせるお菓子などは必ずベーキングパウダーを使用すること。オーブンでの加熱によって1日経ってからでもちゃんと膨らんでくれます。
ベーキングソーダ(重曹)とベーキングパウダー、どちらを使う?
たいていの場合はベーキングパウダーを使用することが多いですが、焼き色をしっかりつけたいお菓子の場合はベーキングソーダを使います。ただしその時は酸性の材料を混ぜたり、ベーキングパウダーと併用したりします。
なのでさっきのアップサイドダウン ケーキやマフィンに加える材料としては、ベーキングソーダ(重曹)を使う場合はヨーグルトを、ベーキングパウダーを使う場合は特に気にせず生クリームでも牛乳でも(もちろんヨーグルトでも)良い、という使い方になります。
また寝かせる生地の場合は必ずベーキングパウダーを使います。
使用する材料
使用する道具
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朝食に食べたい、さっぱりブルーベリーマフィン
- Total Time: 30 minutes
- Yield: 6 個 1x
Description
混ぜるだけ・ワンボール でできる。朝食に食べたい、さっぱり軽いマフィンのレシピ。
Ingredients
- 1 個 卵
- 60 g グラニュー糖
- 40 g ヨーグルト
- 60 g 植物油
- 120 g 薄力粉
- 小さじ½強 (3g) ベーキングパウダー
- 60 g ブルーベリー
Instructions
- ボールに卵とグラニュー糖を入れて白っぽくなるまで泡立て器ですりまぜます。
- ヨーグルト、植物油を順に加えて混ぜます。
- ふるった薄力粉、ベーキングパウダーを加えゴムベラでさっと混ぜ合わせます。
- 粉気がなくなる直前でブルーベリーを加えて混ぜます。
- 170度のオーブンで20分ほど焼きます。
- Prep Time: 10 minutes
- Inactive Time: 0 hours
- Cook Time: 20 minutes
- Category: 朝食
- Cuisine: アメリカ
Nutrition
- Serving Size: 1 grams
- Unsaturated Fat: 0
しき
こんばんは。こんな時間ですが先ほど焼いて一つ食べました。笑
色々なレシピを試しましたが、一番感動したので思わずコメントさせていただきます。。
美味しさ、手軽さ、材料の少なさ、どれを取っても完璧です。。
朝食にしたいので、ふわっとパンのような食感なのも最高です。
時間が経っても美味しいレシピとのことで、明朝親子でいただくのを楽しみにしております(o^^o)
また、今回はレーズンを入れて作りましたが、色々な具材でリピートさせていただきたいと思います!
素敵なレシピ、そして勉強になる分かりやすい文章を、ありがとうございました。
Chicca Food
しきさんこんばんは、
レシピ試していただいてありがとうございます!
私もこのレシピを試したとき、おやつではなく朝食用のマフィンを焼きたい、
と思って悪戦苦闘したので気に入っていただけたようでほっとしてます。
季節に合わせていろいろな具材を入れてみてもいいですね!
こちらこそ嬉しいコメントありがとうございました。
とあ
はじめまして。
今朝、ブルーベリーマフィンが食べたくなってレシピを検索してこちらのレシピに辿り着きました。
他のレシピを作ったことが無いので比べられませんが、ちょうど良い甘さ、ふんわり感、食べた時の幸せ度MAX!で、とにかく美味しいです♡
他のレシピは検索せずずっとこちらのレシピにお世話になります♡
そして一度焼いた後、まだ粉があったので2回目も続けて作りました。
そのときは中にクリームチーズをちぎって入れて、上にアーモンドのトッピングをしました。
クリームチーズに負けることなくふわふわで、とても美味しかったです♡
美味しいレシピのご紹介、
ありがとうございました♡
Chicca Food
はじめまして、
嬉しいご報告ありがとうございます!
私もマフィンの中でブルーベリーがたくさん入ったマフィンが一番好きで、
ケーキっぽい甘いおやつ用ではなくて朝食用にもう少しさっぱりしたマフィンを作りたいと思って挑戦したのがこのレシピだったので、
気に入っていただけてよかったです♡