季節の果物・さくらんぼと家にある材料を混ぜて焼くだけ、家庭でできる優しい味の伝統菓子・さくらんぼのクラフティのレシピ
クラフティとは?
クラフティが生まれたのはフランスの中南部、リムーザン地方。
卵に砂糖、牛乳、小麦粉を合わせてさくらんぼをたっぷり入れて焼き上げた素朴なお菓子です。生の新鮮なさくらんぼが手に入る時期に手軽に家庭でできるお菓子で、素朴な優しい味わいです。
生地はバターや生クリームを入れてアレンジすることもあり、中に入れるさくらんぼは伝統的には種を入れたまま焼き上げます。その方が生地にさくらんぼの赤い色がつかないので良いのだとか。私は今回種を抜いて作りましたが、生地を注ぐ時わずかに色が生地と混ざるので確かにそのまま入れた方が綺麗に仕上がるのかも知れません。
フランス伝統菓子のフラン、クラフティ、ファーブルトン・・・違いは?
フランス伝統菓子であるフラン、クラフティ、ファーブルトン。食感もなんだか似ているしレシピも似たり寄ったりで何が違うのでしょうか?
3つに共通しているのは、材料に卵、砂糖、牛乳、小麦粉またはコーンスターチを使うこと。それでは違いを見ていきましょう!
フラン
フランの生地はプリンに近い柔らかいものが多く、パート・ブリゼと呼ばれるタルト生地に流し込んで焼く伝統菓子です。
似たようなお菓子は世界中で4つあり、イギリスのカスタードタルト、ポルトガルのパステル・デ・ナタ、中国のエッグタルト(蛋挞)、そしてフランスのフランです。
中世の頃からヨーロッパに広まり、フランスへはイギリスのカスタードタルトから入ってきたと言われています。確かに見た目はタルト型で大きく作るカスタードタルトとフランが酷似していて、小さめにひとつづつ作るパステル・デ・ナタとエッグタルトが似ています。
中には何も入れないで作ることが多く、まさにシンプルで素朴な昔から伝わる伝統菓子のひとつです。
クラフティ
今回のレシピクラフティは先ほど説明したようにリムーザン地方が起源の伝統菓子で、中にはさくらんぼが入ることが多いです。ココット皿やグラタン皿、スキレットなどに生地を流し込んでそのまま焼いたり、ケーキ型で焼いてカットして食べたり食べ方は様々。
食感はプリンのように柔らかいものから、カットして食べるものは小麦粉を多めに配合したりアーモンドプードルなどを混ぜたりして少し固めに作るレシピも。
中に入れる果物はさくらんぼ以外にアプリコットや桃、りんごなどでも作られますが、その場合はフロニャルドと呼ばれます。
ファーブルトン
クラフティと作り方も見た目も似たものにファーブルトンがあります。こちらはフランスの北西部ブルターニュ地方が発祥の伝統菓子。
中に入る果実はドライフルーツで、プルーンや干しぶどうが主に使われ、食感はフランより固いことが多いようです。
まずは手に入る果物で作ってみよう!
ほっとする素朴な味のクラフティ。同じ家庭菓子のクレームキャラメルなどよりずっと簡単にできてしまいます。手に入る果物と合わせて作ってみてください。
使用する道具
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フランスの伝統菓子・さくらんぼのクラフティ
- Total Time: 45 minutes
- Yield: 4 個(10cmのココット) 1x
Description
季節の果物・さくらんぼと家にある材料を混ぜて焼くだけ、家庭でできる優しい味の伝統菓子・さくらんぼのクラフティのレシピ
Ingredients
- 2 個 卵
- 60 g グラニュー糖
- 250 g 牛乳
- 150 g 生クリーム
- 45 g コーンスターチ
- 小さじ1 バニラエクストラクト
- 15~20 個 さくらんぼ
- 無塩バター, (型用)
Instructions
- ココット型にバターを塗り、半分に切って種をとったさくらんぼを入れておきます。
- ボールに卵と砂糖、コーンスターチを入れてホイッパーでよく混ぜ合わせます。
- 牛乳と生クリームを加えてなめらかにします。
- バニラエクストラクトを加えて混ぜ、濾します。
- ココット型に注ぎ、180度のオーブンで35分〜40分焼く。
- 温かくても冷たくても美味しく食べられます。
- Prep Time: 10 minutes
- Inactive Time: 0 hours
- Cook Time: 35 minutes
- Category: デザート
- Cuisine: French
Nutrition
- Serving Size: 1 grams
- Unsaturated Fat: 0
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