イタリア語で「貴婦人のキス」という意味のバーチ・ディ・ダーマ。ホロホロとした口溶けのアーモンド風味のクッキーにチョコレートを挟んだ、イタリア・ピエモンテ生まれの伝統菓子のレシピ
名前もかたちもかわいいイタリアのお菓子!
北イタリアのピエモンテ生まれのこのお菓子、もう今まで何回作ったか数え切れません。
コロコロとしたキュートな形。卵を使わない生地なのでホロホロの食感、バーチ(baci=キス)ディ・ダーマ(dama=貴婦人)、「貴婦人のキス」というネーミング。初めてイタリアでこのお菓子を見つけた時はすぐに作ってみたい!と思ったのです。
シンプルなレシピ!
しかも作り方はシンプル。
私はレシピを少しアレンジしていますが、基本のレシピは
バター、砂糖、薄力粉、アーモンドプードルの4つ。しかも分量は1:1:1:1。
全部の材料を同じ分量混ぜていくだけです。迷うことは何もありません。
私はクッキーなどの焼き菓子はしっかり焼き色をつけるのが好きですが、このバーチ・ディ・ダーマはオーブンの温度を少し下げて(150度〜160度くらい)あまり焼き色をつけないで仕上げるのが好きです。やはり「貴婦人のキス」ですから!エレガントに仕上がります。
(写真ではオーブンシートを使っていますがシリコンマットを使った方が底に焼き色がつきにくいです。)
中に挟むのはチョコレートが伝統的ですが、レストランで食後のプティフールとして使っていた時は手作りのコンフィチュールを挟んだりもしてました。マカロンと一緒でこういうお菓子は色々遊べるのが楽しい。
このお菓子が生まれたピエモンテは良質なヘーゼルナッツの産地で、チョコレートで有名なトリノもピエモンテの一都市。ヘーゼルナッツを使ったチョコレート、ジャンドゥーヤを中に挟んだり、もっと簡単にジャンドゥーヤのスプレッド、ヌテラを使っても手軽に作れます。
このお菓子のレシピをフィレンツェ出身の友人に聞かれたので書いて渡したところ、後日「クッキー生地なのに卵が入っていないので書き忘れてるのかと思ってひとつ入れておいた」と連絡がきました。
ナポリの義母にも以前このお菓子を作った時「これは日本のお菓子なの?」と聞かれたり。
イタリアのお菓子といえどその地域を出るとなかなか知られることがない郷土菓子、日本でもフランス菓子に比べて知られてるお菓子が少ないイタリア菓子ですが、おすすめのお菓子です!
使用する材料
使用する道具
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「貴婦人のキス」という名前のお菓子、バーチ・ディ・ダーマ
- Total Time: 1 hour 35 minutes
- Yield: 4 人分(20個) 1x
Description
イタリア語で貴婦人のキスという意味のバーチ・ディ・ダーマ。ホロホロとした口溶けのアーモンド風味のクッキーにチョコレートを挟んだ、イタリア・ピエモンテ生まれの伝統菓子のレシピ
Ingredients
生地
- 100 g 無塩バター
- 80 g グラニュー糖
- 100 g 薄力粉
- 60 g アーモンドプードル
- 40 g ヘーゼルナッツパウダー
サンド用
- 100 g チョコレート
Instructions
- 角切りにしてよく冷やしたバター、砂糖、ふるったアーモンドプードルとヘーゼルナッツパウダー、ふるった薄力粉を合わせてフードプロセッサーで混ぜる。
- (フードプロセッサーがない場合は、バター、砂糖、アーモンドプードルとヘーゼルナッツパウダーを台の上でカードで切るように混ぜる。バターの塊がなくなってさらさらした状態になってきたら薄力粉を加えて混ぜ合わせる。)
- ひとつにまとめて冷蔵庫で1時間ほど休ませる。
- 手で丸めて天板にのせていく(シリコンマットを使うのが理想)。
- 150〜160度のオーブンで15分程焼く。
- 間に挟むチョコレートを湯煎で溶かす。間に挟む時は少し固めに調節しておくとやりやすい。
- スプーンや絞り出し袋でチョコレートを挟んで出来上がり。
Notes
・このレシピの基本は
バター、砂糖、薄力粉、アーモンドプードルの配合が1:1:1:1です。
このまま作っても美味しいですし、お好みの配合にアレンジしてみても!
・このレシピの分量で約40個のクッキー、組み合わせて20個のバーチ・ディ・ダーマができます。
- Prep Time: 20 minutes
- 生地を休ませる: 1 hours
- Cook Time: 15 minutes
- Category: クッキー
- Cuisine: イタリア
Nutrition
- Serving Size: 1 grams
- Unsaturated Fat: 0
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