焼きたての生地の中から温かいチョコレートがとろけ出す!フォンダンショコラのレシピ
フランス生まれのお菓子、フォンダンショコラ
フォンダンショコラはフランス語で溶けたチョコレートという意味で、その名の通り焼きたての生地の中にスプーンを入れると中から温かいチョコレートが流れ出るケーキです。
その華やかさからかフランスのレストランでもかなり一般的なお菓子で、様々なレシピが存在します。
イタリアではミラノの三ッ星レストラン、アンティーカ・オステリア・デル・ポンテのパティシエ、マウリツィオ・サンティンのレシピでかなり知られるようになりました。ちなみにマウリツィオ・サンティンはテレビ出演も多いイタリアで有名なパティシエです。
イタリアってフランスの隣でどちらもグルメで有名な国なのでお菓子の流行りなんかも似ていると思いきや、イタリアは食にはすごく保守的なのでフランスと似ているどころか地方ごとに食べるお菓子も全然違って、北のバターたっぷりのお菓子を南に持っていくと重い!と言って食べてもらえなかったりするんですよね。
マカロンなんて絶対イタリアより東京で見かけることが多い・・
とろけるフォンダンショコラの作り方
このフォンダンショコラ、イタリアでもフランスでもよく作るのですが、中からとろ〜っとチョコレートが流れるように作るためにはやり方はふたつ:
いわゆる「半熟」に焼き上げるか、中にガナッシュを入れて流れ出させるか、です。
最初は簡単に作るためには中にガナッシュを入れるという2度手間をするよりも、生地を半熟で焼き上げたほうが手間がないと思ってそちらで作っていたのですが・・・。
意外と焼き加減の見極めが難しい。
中からとろ〜っとチョコレートを流れ出させるために早くオーブンから出すと形が崩れるし、焼きすぎるとただのチョコレートケーキになってしまいます。
オーブンも家庭によって違うので細かい温度や時間調整を伝えるのもなかなか難しい。
・・・ということで焼きすぎたりしても中からちゃんとチョコレートが流れるガナッシュのレシピの方が意外と失敗がないのではないかと思ってそちらのレシピにしました。
冷めてからもレンジで温め直せばまたチョコレートが流れ出るようになりますし、ちゃんと焼いている方がプレゼントなどにしても保存の面で安心ですしね。
フォンダンショコラの焼き加減
フォンダンショコラを焼き上げるとまわりはさくっと焼き上がり中からとろりと温かいチョコレートが流れ出るようになっていますが、まわりの生地もできるだけやわらかく仕上がるようなレシピになっています。
なので先ほども書いたように焼き時間は重要なポイント。特にケーキを型から取り出すとき、生焼けだと柔らかいケーキ生地が崩れてしまいます。
各家庭のオーブンによってかなり焼き時間が変わることがあるので、このレシピの温度と焼き時間を参考に、ちょうど良い焼き時間を見つけてみてください。
しっかり焼けているかどうか見分けるポイントは写真のように型のふちの生地が若干盛り上がってきている、上面に焼き色がついている、型と生地のあいだがあいているなどです。
使用する型
フォンダンショコラを作る場合色々な型が使えますが、「半熟」で作る方法とガナッシュを入れる方法とで使用する型の注意点があります。マフィン型なども使えますが、焼き加減を見ながらひとつひとつオーブンから取り出せたり、型から取り出しやすい個別になった型の方が扱いやすいです。
アルミカップ
フォンダンショコラを作る場合の1番のオススメはアルミカップ。熱伝導が良くまわりが早く焼き固まり、中がとろとろのままで焼きあがるのでガナッシュを使わずに半熟で作る場合は特におすすめです。
アルミカップは少し多めに持っておくと、焼き菓子などで生地が少し多めにできてしまったときに余った生地をアルミカップに入れて別に焼いたりするのに使えて便利です。
マフィンカップ
マフィンカップを使う場合、紙は熱伝導が悪いので全体的に半熟になるか火が入るかどちらかになってしまいます。ガナッシュなしのレシピには向きませんが、ガナッシュ入りの場合に使うのなら生地全体に火が入っても中のガナッシュは柔らかいままなのでOKです。
作ってから時間がたってもマフィンカップならそのままレンジで温め直せるのでプレゼントには最適です。
ココット型
ココット型だと全体的に柔らかく火が入りより口当たりの良いフォンダンショコラになります。何より型から出す必要がないので微妙な焼き時間の調整が必要なく、気楽に作れるのも良い点。
焼き時間はアルミカップ・マフィン型より2〜3分長めで10分以上を目安に焼いてみて下さい。
使用する材料
焼き菓子であることと、カカオパウダーが多く配合されてすでに苦味が強いレシピなので、カカオ分があまり高くない50〜60%くらいのものがおすすめです。
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とろけるフォンダンショコラのレシピ
- Total Time: 27 minutes
- Yield: 5 個(直径8cm x 高さ4cmのアルミカップ) 1x
Description
焼きたての生地の中から温かいチョコレートが溶ろけ出す!フォンダンショコラのレシピ
Ingredients
ガナッシュ
- 50 g チョコレート
- 50 g 生クリーム
フォンダンショコラ生地
- 80 g チョコレート
- 80 g 無塩バター
- 2 個 卵
- 35 g グラニュー糖
- 20 g ココアパウダー
Instructions
準備
- アルミカップにオイルスプレーをしておきます。
- オイルスプレーがない場合はバター(分量外)をぬり、ココアパウダー(こちらも分量外)をまぶしておきます。
ガナッシュ
- チョコレートを細かく刻み、温めた生クリームと合わせてなめらかに溶かします。
- 冷蔵庫(時間がないときは冷凍庫へ!)へ入れて冷やし固めます。
フォンダンショコラ生地
- バターとチョコレートを合わせてレンジまたは湯煎で溶かします。
- 卵を卵白と卵黄に分け、別々のボールに入れます。
- 半量のグラニュー糖と卵黄を白っぽくなるまで混ぜます。
- 1.の溶かしたチョコレートとバターを加えて混ぜ合わせます。
- ふるったココアパウダーを加えて、ゴムベラで混ぜ合わせます。
- 残ったグラニュー糖を加え、卵白を泡立てます。
- 泡立てた卵白の一部を生地に加えて泡立て器で混ぜ合わせます。残りの卵白を加え、ゴムベラで泡を消さないようにさっくりと混ぜ合わせます。
- 生地を絞り袋に入れ、準備したアルミカップの半分くらいまで生地を絞り出します。
- 中心に大さじ1(15gくらい)の大きさのガナッシュを置きます。ガナッシュは固ければカットして入れても良いですし、柔らかければスプーンですくって形を整えながら中心に置けば大丈夫です。
- ガナッシュが全部カバーされるように残りの生地を型に絞り出します。
- 180度のオーブンで7分ほど焼きます。
- オーブンによって焼き時間が変わるので10分前後で調節してみてください。目安は生地のふちが盛り上がり、少し型と生地の間があいているような状態です。
- 焼き上がったら2分ほど置いて粗熱をとり、ゆっくりと型から取り出します。
- お皿に乗せて温かいうちに召し上がってください!
- Prep Time: 20 minutes
- Inactive Time: 0 hours
- Cook Time: 7 minutes
- Category: チョコレート
- Cuisine: フランス
Nutrition
- Serving Size: 1 grams
- Unsaturated Fat: 0
Hiroko
はじめまして。
めちゃめちゃ美味しそうなフォンダンショコラですね♪
作ってみたいのですが
生地に薄力粉は入れなくてもいいのでしょうか?
ココットで作る場合の焼き時間の目安はどのくらいでしょうか?
宜しくお願いいたします。
Chicca Food
Hirokoさんこんにちは!
今回は小麦粉なしのレシピで入っていません。
口当たりの良いしゅわしゅわとした感じの生地になりますが、
柔らかいので型から取り出す時少し気を使います。
ココットで作られるのなら型から出す必要もないので、
ぜひこの小麦粉の入っていないレシピがおすすめです!
ココットはアルミカップよりも熱の入り方が穏やかなので、
焼き時間を2〜3分のばして10分前後で焼いてみてください。
ココットのふちの生地が盛り上がってきて中心がわずかにへこんでいるくらいを目安にしてみてください!
Hiroko
こんばんは♪
このレシピで感動する位すっごく美味しくできました\(*^o^*)/
バレンタインのテッパンレシピにします♪
ありがとうございました。
Chicca Food
Hirokoさんこんにちは、
うまく作っていただけてよかったです〜!
オーブンによっても焼き時間が変わったりするので心配していました。
こちらこそ嬉しいご報告ありがとうございました!