シャンパーニュ地方で作られるピンク色のビスキュイ・ローズを使って、ホワイトチョコレートとフランボワーズの華やかなシャルロットケーキに!
ビスキュイ・ローズとは
正式名はビスキュイ・ローズ・ド・ランス。ランスはパリの北東にある街の名前で、シャンパンを産するシャンパーニュ地方の中心都市です。「ランスのピンク色のビスケット」という意味。
名前や見た目の華やかさとは反対に味わいはかなりシンプル。実はランスではシャンパーニュの試飲の時に一緒に食べられることが多い、シャンパンの味を邪魔しないさっぱりとした味わいです。
1960年から存在していたといわれ、現在ではフォシエ社が特許を取得して生産しています。フランスに旅行したことがある方は、百貨店などでピンク色の箱に濃茶の商品名が入ったパッケージを一度は目にしたことがあるかもしれません。
シャンパンと一緒にビスキュイ・ローズをセットにしてお土産にするのがおすすめです。
ビスキュイ・ローズの歴史
ビスキュイ・ローズ、もとは白い普通のビスキュイの色だったそうです。ただ香料にバニラビーンズを使っていたため、焼き上がりに黒い点々がどうしても残ってしまう。それを隠すためにピンク色に着色したのが現在のビスキュイ・ローズの始まりだったそうです。
フランスのビスキュイ・ローズのレシピを見ると必ずと言っていいほど砂糖は「バニラシュガー」を使用、と書いてあります。フランスのレシピで使われるバニラ香料はバニラビーンズかバニラエクストラクトが多いので、どうしてこのお菓子だけバニラシュガーを使うんだろうと不思議だったのです。
バニラビーンズの黒い点々を隠すために使用したピンク色がだんだんと定着し、今度はバニラビーンズではなくバニラシュガーを使うことでさらにピンク色を綺麗に見せるようになっていったのではないかなと思います。
濃いカラメル色をしたバニラエクストラクトは日本でよく使われるバニラエッセンスと違い、濃縮されていないのである程度の量を入れる必要があるので、その色によるビスキュイへの着色も避けられたのでしょう。
ビスキュイ・ローズをシャルロットケーキに
ビスキュイ・ローズはシンプルな味わいで水分を吸いやすいので、ムースに添えられたりシャルロットケーキに使われたりします。
ビスキュイアラキュイエールでシャルロットを作っても綺麗ですが、ビスキュイ・ローズでもほのかなピンク色に粉砂糖が上品な一味違ったシャルロットになります。ビスキュイ・ローズは手作りのものでも市販のものでも。
中にホワイトチョコレートのムースとフランボワーズのジュレを入れて、シロップにローズシロップを使ってシャルロットに仕上げました。
フランボワーズの酸味とホワイトチョコレートの甘み、ローズシロップの香りがちょうど良いバランスになりました 🙂
使用する材料
使用する道具
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ビスキュイ・ローズ
- Total Time: 27 minutes
- Yield: 15個 1x
Description
シャンパーニュ地方ランスで作られるピンク色のビスキュイ
Ingredients
- 2 個 卵
- 100 g バニラシュガー
- 100 g 薄力粉
- 30 g コーンスターチ
- 5 g ベーキングパウダー
- 適量 食用色素(赤)
- 適量 粉砂糖
Instructions
下準備
- フィナンシェ型にオイルスプレーをしておきます。
手順
- ボールに卵黄とバニラシュガーを入れ、白っぽくなるまで泡立てます。食用色素を加えます。
- 卵白1個分を加えて全体を泡立てるようによく混ぜます。混ざったらもう1個分の卵白も加えよく混ぜます。
- ふるった薄力粉とコーンスターチ、ベーキングパウダーを加えてゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。
- できあがった生地を丸口金のついた絞り袋に入れておきます。
- 型に生地を絞り出していきます。焼成すると膨らむので、5〜6分目くらいの高さまで絞り出して下さい。
- (型がない場合は、オーブンシートを敷いた天板に10cmくらいのスティック状に絞り出します)
- 上面に粉砂糖をふり少し置いておきます。オーブンに入れる前に粉砂糖をもう1度ふります。
- 160度のオーブンで12分程度焼きます。あまり高温にすると茶色っぽくなってしまって生地の綺麗なピンク色が出ないので、低温でゆっくり焼きます。
Notes
バニラシュガーは市販のものを使用するか、自家製のものを使用してください。
・自家製バニラシュガー
一度使用したバニラのさやを洗って乾燥させ、砂糖と一緒の容器に入れ密封し数日間おいて香りを移してから使用します。
- Prep Time: 15 minutes
- Inactive Time: 0 hours
- Cook Time: 12 minutes
- Category: 焼き菓子
- Cuisine: French
Nutrition
- Serving Size: 1 grams
- Unsaturated Fat: 0
シャンパーニュのお菓子・ビスキュイ・ローズのシャルロット
- Total Time: 7 hours
- Yield: 1 台(16cmセルクル型) 1x
Description
シャンパーニュ地方で作られるピンク色のビスキュイ・ローズを使って、ホワイトチョコレートとフランボワーズの華やかなシャルロットケーキに!
Ingredients
ホワイトチョコレートのムース
- 70 g ホワイトチョコレート
- 100 g 牛乳
- 1 個 卵黄
- 10 g グラニュー糖
- 100 g 生クリーム
- 3 g 板ゼラチン
ラズベリーのジュレ
シャルロット
- 15 個 ビスキュイ ・シャンパーニュ
- 1 枚 丸型のビスキュイ ・シャンパーニュまたはジェノワーズ, (型より少し小さめのもの)
シャルロット用シロップ
- 80 ml ローズシロップ
- 20 ml 水
Instructions
シャルロットの準備
- 一単位分のビスキュイ・ローズの生地を作り、半量は細長いミニフィナンシェ型でビスキュイ・ローズを作り、もう半量はセルクルより少し小さめの丸型のビスキュイを作ります。
- ローズシロップと水を合わせておきます。
- ビスキュイ・ローズの粉砂糖がかかっている方を外側に、セルクルまたは底が抜ける丸型のまわりに貼り付けていきます。間が空かないようにぴったりと、少しきつめに貼り付けていくとあとでムースが漏れません。
- 中心に丸型に焼いたビスキュイ・ローズまたはジェノワーズを敷きます。このときも出来るだけ型に貼り付けたビスキュイと中心に置いたビスキュイに間が空かないようにぴったりとサイズを合わせます。
- 側面と底に敷いたビスキュイにシロップを打ちます。(乾燥したビスキュイはシロップの水分を吸いやすいので控えめに)
- 冷蔵庫で冷やしておきます。
ラズベリーのジュレ
- 分量の板ゼラチンを冷水につけてふやかしておきます。
- 冷凍フランボワーズとグラニュー糖を小鍋に入れ弱火にかけます。
- グラニュー糖が溶けてラズベリーの形がなくなってきたら火を止め、水を切った板ゼラチンを加えます。
- 粗熱がとれたらシャルロット型の底にいれ、冷蔵庫で冷やしておきます。
ホワイトチョコレートのムース
- 分量の板ゼラチンを冷水につけてふやかしておきます。
- レンジまたは湯煎でホワイトチョコレートを溶かします。
- 鍋で牛乳を温めます。
- ボールに卵黄とグラニュー糖を合わせて混ぜます。
- 温めた牛乳をボールに半量加えて溶きのばし、鍋に戻します。とろみがつくまで混ぜながら加熱します。
- 鍋から下ろして水を切ったゼラチンを加え、溶かします。
- 溶かしたホワイトチョコレートに6.を少しづつ加えてなめらかに混ぜ合わせます。
- 生クリームを泡立て(6部立て程度)、7.に数回に分けて加え、ゴムベラで生クリームの泡をつぶさないようになめらかに混ぜ合わせます。
- ムースをシャルロットの型の中へ注ぎいれ、冷蔵庫で6時間以上しっかりと冷やし固めます。
- ムースが固まったら型から外し、上にフランボワーズを飾ります。
- Prep Time: 1 hours
- Inactive Time: 0 hours
- Cook Time: 6 hours
- Category: ケーキ
- Cuisine: フランス
Nutrition
- Serving Size: 1 grams
- Unsaturated Fat: 0
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