料理の写真やビデオを撮影するとき、どんな機材が必要なのか迷ってしまうことがあると思います。最低限揃えたい撮影機材やあると便利な道具を紹介します!
カメラ
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 80D
かなり長い間Canonのエントリー機kissを使っていたのですが、ようやく80Dに変えました。
動きを追ってくれるAIサーボAFやモニターを動かせるバリアングル液晶モニターなど、高画質プラスバリエーションに富んだ機能がたくさんついていて使いやすいカメラです。料理写真&ビデオ撮影両方に使えるバランスの取れたカメラだと思います。
動画撮影をするには特にバリアングル液晶モニターは必須だと思います。要は「自撮り」しながら撮れるので、かなり高い位置からでも動きを確認しながら撮影できます。
レンズ
Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8
初めて買った単焦点、安くて小さくて軽いのにこんなに明るいとは!こんなにボケるとは!と使い倒したレンズです。一眼を初めて購入したときにズームキットと一緒に購入したので、これ一本でかなり一眼の醍醐味を感じられたレンズです。
ただ私が持っているようなEOS80DなどのAPS-Cセンサーだと、結構対象に寄って写ります。主に料理の一部分や生地のテクスチャーを写したりするのに使っています。
SIGMA 単焦点レンズ 35mm F1.4
ちょうど人の視界と同じくらいに写すことができ、F値1.4と明るく使いやすいレンズ。俯瞰撮影(真上から見下ろした構図で撮影すること)に使ったり、少し寄って明るく写したり、とにかく何にでも使えて便利なレンズ。一番使っているレンズです。
TAMRON 単焦点マクロレンズ 90mm F2.8
マクロレンズの望遠を使って料理写真を撮ると、遠近感がなくなり背景がギュッと圧縮されたようになる圧縮効果が生まれて迫力のある写真が撮れます。もちろんクリームや果物などに寄って細かな質感のある写真を撮ることもできます。
ただカメラがフルサイズなら90mmでよかったんですが、APS-Cだったら60mmでよかったなーと思います。笑えるほど遠くから撮らないと画面にお菓子が入りきらないことが多い!
三脚
バンガード(Vanguard)Alta Proシリーズ
VanguardのAlta Proというシリーズのものを使っています。このAlta Proシリーズの三脚の多くが脚の部分が80度まで開脚し、アームと雲台のセットのものを買えばこれだけでほとんどのものは撮影できるのでは?というほど柔軟性が高いです。
特にアームの部分を曲げればすぐに俯瞰撮影が簡単にできるところが気に入っています。
Manfrotto ミニ三脚 PIXI
卓上用のミニ三脚です。Manfrottoはイタリアのメーカーで、三脚もスタイリッシュなデザインのものが多いです。これも小さいながら無駄のないデザインで頑丈、カメラで低い位置から撮るのに使ったり、マイクスタンドとして利用しています。
Velbon ミニ三脚
デザインに惹かれてManfrottoのミニ三脚を買ったのですが三脚の足が伸びなかったので卓上でもうちょっと上から撮りたい、というときに不便を感じていました。実はその後色々な場面に使えるかと思ってゴリラポッドを買ったのですが、一眼レフだとあまり安定もしないし考えたら卓上で使う以外あまり使う場面がなかったので結局何回か使って終わり・・もっと安定感のある、しかも小型で卓上で使えて低い位置からも少し高い位置からも撮れるもの、と探してやっと見つけたのがVelbonのミニ三脚。
コンパクトながら足も伸びるので高いところからも撮影可能で、さらに脚がかなり開脚するので低い位置からも撮れる。真横からボールの中身を映したいときと、ちょっと上からボールの中を映したい時と簡単に操作できてかなり便利です。
値段も手頃な割にしっかりしていて一眼レフと重めのレンズを合わせてもしっかり固定するのでとても使いやすい。知らなかったのですがVelbonは日本のメーカーなんですね。フランスでも知られているらしく簡単に手に入りました。
マイク
RODE ステレオコンデンサーマイク NT4
X/Y方式のステレオコンデンサーマイクです。最初に安いマイクで録音したら、サーーというホワイトノイズしか聞こえて来なくて慌ててしっかり高音質で録音できるマイクを探して買ったマイクです。わずかな音でも拾ってくれる、高音質のコンデンサーマイクです。
ZOOM ズーム ハンディオーディオインターフェース U-24
Rode NT4のマイクにつなげて使っている、ZOOMのオーディオインターフェイスです。このインターフェイスを使うことで、小さな音をノイズを少なく録音することができます。
ライティング
Neewer 660 LEDビデオライト
夜に撮影することはほとんどないので写真撮影のときは照明は使っていません。けれどもカメラの設定を頻繁に変えられないビデオ撮影のときだけ、曇りの日など窓からの光量を補う目的で使用しています。このLEDライトは薄くて場所をとらず、太陽の自然光の近さを表す数値CRIが96+とかなり高いので自然な光で撮影できます。
*ライティング続き
夜に撮影することはほとんどなかったのですが、2020年現在のコロナでのロックダウンで子供たちが自宅にいるようになったとき、どうしても子供たちが寝たあとの深夜に撮影せざるをえなくなり、もっと強力なライティングが必要になりました。
それが私の中でかなり新しい発見!でした。自宅のキッチンには大きな窓があり、南向きで直射日光が入ります。なので急に太陽が強くさしたり、曇ったり。写真だったらその度に設定を変えればいいのですが、動画だとそうはいかない時も多いですよね。なので自然光で動画を撮っていた時は時々光が入りすぎて白とびしています。
自然光↓
ライティングするようになって、光を調節できるようになったらより材料がクリアーに映るようになりました。↓
先ほどの粒状のLEDビデオライトだと光が弱いので、撮影用の電球とソフトボックスのライティングに変えました。
こちらをメインライト、先ほどの粒状のLEDの方はサブライトとしてメインの反対側に置いて撮影しています。
今では昼間でもライティングしながら撮影しています。
メモリーカード
SanDisk 64GB Extreme SD Memory Card
メモリーカードは「信頼できるメーカーで」「できるだけ大きなGBのメモリー」という選び方がよいと思うのですが、ビデオを撮るときには「スピードクラス」もチェックすることも大切です。これは動画録画に必要な「最低転送速度」をあらわす規格のことで、これが低いと録画に支障が出てきます。
実際、私が以前使っていたSDカードはこのスピードクラスが低いものだったので、GB数はそこそこあったものの録画が数秒で中断してしまうということが起こりました。
写真撮影だけでは問題がないことが多いですが、ビデオ撮影を考えている方は気をつけて選んでみてください。
写真・動画バックアップ
写真を撮り始めたときはバックアップなんて必要ないのでは、と思っていたのですがパソコンが壊れたこととSDカードに入っていた写真がある日突然消えたことがあり、保存していた写真を二度と見られなくなってしまってからバックアップをしっかりとるようになりました。
高画質に特にこだわらなければとりあえずGoogleフォト、
RAW写真をよくとる方ならGoogleフォト+Amazonフォト、
動画も写真も高画質で残したい方ならGoogleフォト+外付けHDD
というバックアップが作業しやすいかなと思います。
Googleフォト
グーグルフォトはオンラインで写真や動画を管理できるストレージサービス。パソコンの写真もスマートフォンの写真も自動でバックアップでき、写真も動画も容量無制限で保存できます。多少圧縮されるものの、圧縮の技術が高く劣化がほとんどわからないくらいだと言われています。バックアップのしやすさや容量無制限なこともあり、とにかくGoogleフォトを使わない手はありません。
Amazonフォト(Amazonプライム)
Amazonプライムはすでに利用しているという方も多いのではないでしょうか。Amazonフォトは、Amazonプライム会員向けの写真クラウドストレージサービスで、プライム会員になるとAmazon Driveに写真を容量無制限にアップロードできるのです。
Amazonフォトのいいところは、Raw写真をストックしても容量が無制限というところ。Raw写真は容量がかなり大きいので他のクラウドを使うとすぐに容量がオーバーしてしまうのですよね。
撮影した写真のバックアップに使っていますが、この値段でクラウドストレージの容量プラスAmazonの他のサービスを利用できるのはかなりお得だと思います。
外付けHDD
バックアップにわざわざハードディスクを使うのは面倒だし場所もとるのでできるだけクラウドで済ませたい・・と思ってはいたものの、動画だと容量も大きく先ほどのAmazonプライムも動画には無料では対応していない。いろいろクラウドで完結できないか調べたのですが動画に関してはあまり魅力的なサービスが見つからず、仕方なく外付けHDDを購入したのですが・・・これが思わず便利でした。
大容量のバックアップが可能な大型の据え置きタイプと小型なポータブルタイプがありますが、私は主に動画のバックアップだけなのでポータブルタイプを使用してみました。
クラウドでのバックアップは確かにパソコン上で全てを終えられて便利なのですが、必要な写真や動画を使いたいとき探してダウンロードして・・という手間がかかるのも事実。外付けHDDならUSBケーブルでつないでしまえばパソコン上にあるファイルと変わらずドラッグアンドドロップでささっと持ってこれるのですごく便利です。
とりあえず1TBのものを買って動画を撮っていたら半年でいっぱいになったので4TBのものを書い直しました。値段は1TBの倍くらいだったので、動画の長さや頻度にもよりますが頻繁に動画をとる方は4TBがおすすめです。
画像加工ソフト
Adobe Lightroom Classic CC
写真を撮るだけではなく撮った後の写真の選択、加工、出力、そして管理にもすごく時間がかかります。それぞれの作業を別のソフトでしていたらとても大変なので、LIghtroomを使っています。Lightroomは撮影した後の写真の取り込み、プレビューを見ながら写りの良い写真の選択、明るさの調整や切り抜きなどの加工、そしてブログ用・SNS用などへの大きさを調節した写真を出力、までを一気にできます。
写真加工だけならPhotoshopの方が機能が優れているのですが、この一連の作業が全てひとつのプラットフォームでできるのはLightroomの方です。料理写真ならそこまで激しいレタッチや合成の必要がないので、加工もLightroomで十分。Adobeで月ごとのサブスクリプションをすると料金が変わらずPhotoshopも付いてくるので、必要なときはPhotoshopも使っています。
Canva
こちらは出来上がった写真に文字を入れたりするのに使うオンラインの画像編集ツールです。
↓こういう感じに、いくつかの写真をコラージュして文字を入れるのも簡単にできます。
ブログを始めたばかりのとき、簡単な画像を加工するのにAdobeのillustratorを使ったことがあり、なれない作業に1日がかり。写真に文字を入れるのにも相当の時間がかかるのだろうと恐れおののいていたのですが、Canvaを使えばすごく簡単に色々なデザインができます。
FacebookやTwitterのカバー写真もCanvaで作っています。
動画編集ソフト
Da Vinci Resolve
動画編集ソフトといえばPremiere Pro (Windows・mac)かFinal Cut Pro(Mac)が有名ですよね。
私は最初macについていたiMovieを試しに使ってみるところから始めました。そして少し編集してみてすぐに機能に限界があるのを感じて、それではPremiere ProかFinal Cut Proにしてみようと思って両方調べていたものの、どちらとも決められずどうしようか・・と悩んでいたところたまたま見つけたのがDa Vinci Resolve。あまり知られていませんが、これがすごい。
ハリウッドで圧倒的シェアを持つ3000万から一億もする映像編集ソフトだったのを、ブラックマジックデザイン社が10年ほど前に買収してから誰もが使えるソフトにするために改良したのがDa Vinci Resolve。有償版もあるものの、現在では95%が無償版として開放されています。無償版でここまで、というほどものすごい機能が揃っています。(ここまですごい機能がなぜ無償なのか?という記事はこちら。ブラックマジック社の意気込みが伝わってきます)
特に色彩加工が細かく美しくできることで有名で、他の動画編集ソフトを使っていても色彩加工だけはDa Vinci Resolveでする、という人も多くいるそうです。
少し動画編集するだけならここまでの機能は必要ない、というくらいですが、動画編集を本気で初めてみたい方はぜひ使ってみることをおすすめします!
撮影をはじめよう!
スマートフォンでも簡単に撮影できるとはいえ、こだわればこだわるほど色々な機材が必要になってくるものです。私もまだまだ集めている途中ですが、なんとか写真・動画撮影が一通りできるようになりました。この記事が撮影のお役にてば幸いです!
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