クラッカーのようなカリッとした食感のスティック状のパン、グリッシーニ。今回はイーストを使わない、発酵時間のない手早くできる簡単レシピ!
もとは病人食!グリッシーニ誕生の歴史
グリッシーニが誕生したのは1679年、トリノ。
アントニオ・ブルネロというパン職人が、トリノを 治めるサヴォイア家の跡取りヴィットーリオ・アメデオ2世のために作ったのが始まりと言われています。
病弱だったアメデオ2世はパンの白い部分を消化することができなかったため、作られたのがグリッシーニ。グリッシーニは細長く形作って焼くため、中の柔らかい部分ができないため消化に良いとされたのです。
もともとは病人食だったといのは驚きですが、パンのクラストではない白い部分(正式には内相《ないそう》という名前だそう)が消化に悪いと言われるとそれもまた「?」と疑問が湧くのですが。
実際イタリアに住んでたとき、パン・ド・カンパーニュのような大きいパンを食べるときイタリア人が白い部分を取り除いて食べているのを目にしたことがあります。
一体なぜ??そこが美味しいところじゃないの?と疑問を持ったのですが、聞いてみると「重い。消化に悪い」という答え。どうやらパンの白い部分は消化に悪いというのがイタリアでの一般的な見解のよう。
日本人の私としては食パンの耳だけ食べるようで納得いかないのですが。。
グリッシーニの作り方
グリッシーニはカリカリしたクラッカーのような食感ですがやはりパンなので、基本的な材料は小麦粉、水、イースト、塩。これにオリーブオイルやラードなどでコクや食感を出したり、香草などで風味をつけたり、ドライトマトやオリーブなどの具を混ぜ込んだりすることも。
発酵時間なし!イーストを使わないグリッシーニ
今回はイーストの代わりにベーキングパウダーを使い発酵の時間を短縮、オリーブオイルを多めに入れてコクを出してクッキーとクラッカーの中間のような食感のグリッシーニを作りました。
普通のグリッシーニのポリポリという食感とは違い、サクサクとした歯ざわりになります。料理と一緒にパンの代わりに食べるというより、アペリティフやおやつとして食べるのに向いている食感。
生地を混ぜ合わせてから少し休ませていますが、オリーブオイルをかなり多めに入れているのでグルテンが出すぎず、すぐ成形して焼くこともできます。
仕上げにセモリナ粉(またはオリーブオイルとレモンの風味のポレンタケーキで使用しているポレンタ粉でも)をまぶすと、プチプチした食感といかにもパン屋さんで焼いている手作りのグリッシーニ!といった雰囲気が出るので気に入って使っています。
使用する材料
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イーストを使わない簡単グリッシーニのレシピ
- Total Time: 30 minutes
- Yield: 2 人分 1x
Description
クラッカーのようなカリッとした食感のスティック状のパン、グリッシーニ。今回はイーストを使わない、発酵時間のない手早くできる簡単レシピ!
Ingredients
- 100 g 薄力粉
- 30 ml オリーブオイル, (エクストラ・ヴァージン)
- 小さじ¼ ベーキングパウダー
- 小さじ¼ 塩
- 小さじ½ 乾燥ローズマリー, (細かく刻む)
- 30 ml 水
- 適量 セモリナ粉またはポレンタ粉, (仕上げに打ち粉として。あれば。)
Instructions
- ボールに薄力粉、ベーキングパウダー、塩を入れオリーブオイルを加え軽く混ぜます。
- 水を少しづつ加えてひとまとめになるまでこねます。途中でローズマリーも加えます。
- 粉っぽければ水を足し、水が多いようなら薄力粉を足します。
- 生地がまとまったらラップをして30分ほど休ませます。
- カードで生地を少しづつ切り離し、手でこすり合わせるように細い20cmくらいの長さに伸ばしていきます。
- 伸ばし終わったらポレンタ粉をまわりにつけて、オーブンシートを敷いた天板の上に少し間隔をあけて並べていきます。
- 170度のオーブンで15〜20分焼きます。
- Prep Time: 15 minutes
- Inactive Time: 0 hours
- Cook Time: 15 minutes
- Category: パン
- Cuisine: Italian
Nutrition
- Serving Size: 1 grams
- Unsaturated Fat: 0
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